【英語の文法まとめ】最初からこうやって教えてほしかった・・


英語をシンプルに考える方法を説明します!
英語はたった2パターン!

学校では「英語は5つの文型に分けられる」と習います。
- S+V
- S+V+C
- S+V+O
- S+V+O+O
- S+V+O+C

なんじゃこれ!
これ、よくわからないですよね。
僕も今では理解できるんですが、学生時代は意味が全くわかりませんでした。

5個に分けるのは細かすぎるので、次の2個だけ覚えればOK!
①A⇒B 『I love you』

- A :わたし(主役)
- ⇒:愛す(行動)
- B :あなた(相手)
②A=B 『This is a pen』

A(これ) = B(ペン)
「品詞」で英語をシンプルに!


- 動詞:動作を表す
- 名詞:物の名前を表す
- 形容詞:「名詞」を説明する
英語をよりシンプルに考えるために必要なのが「品詞」という考え方です。
品詞は英単語を「使い方」ごとにグループ分けしたもの。
品詞は全部で10個あります!
- 動詞
- 名詞
- 形容詞
- 副詞
- 代名詞
- 助動詞
- 前置詞
- 冠詞
- 接続詞
- 間投詞

いまはよくわからなくてOK!
特に大事なのは「動詞、名詞、形容詞」の3つです。
この3つがあれば英語の「骨組み」を作ることができます。

それぞれの品詞の役割について説明していきます!
1. 動詞


動詞は動作を表す単語です( love, come, goなど)
- 矢印(⇒):一般動詞
- イコール(=):be動詞
矢印(⇒)にあたる単語は「一般動詞」と呼ばれ、ほとんどの動詞がこっちです。
イコール(=)にあたる単語は「be動詞」と呼ばれ、「am、are、is、was、were、been」だけです。
「一般動詞」でもイコール(=)で考えた方が理解しやすいものもあります。
- look:〜に見える
- sound:〜に聞こえる など
例えば「You look happy(あなたは幸せに見えるね!)」は「you = happy」です。
「A⇒B」の応用編として、
- 「A⇒」のようにBがいらない動詞
- 「A⇒BB」のようにBが2つ必要な動詞
もあります。
いまは「そんなのがあるんだな」ぐらいでOKです。
動詞の後に「s」がつくことがありますが、これは「三単現のS」といいます。
He loves me.
三人称(わたしとあなた以外)で、単数で、現在形の動詞には「s」を付けるという謎ルールです。
そのうち慣れるので気にしなくてOKです。
2. 名詞


名詞は物の名前などを表すです(dog, cat, boyなど)
名詞は「A」と「B」の部分に使われます。
ちなみにI, you, she, me, him なんかは「代名詞」といって、名詞の仲間です。
学校で「アイ, マイ, ミー, マイン」とか「シー, ハー, ハー, ハーズ」って謎の呪文を唱えた記憶ないですか?
この呪文は代名詞の形の変化を表したものです。
- I, my, me, mine
- you, your, you, yours
- he, his, him, his
- she, her, her, hers
- they, their, them, theirs
代名詞を「A」として使うときは赤字の形、「B」のときは緑字の形になります。
ちなみにmyは「私の〜」で、mineは「私のもの」です。
名詞の前に「a」とか「the」がつくことがありますが、これらは「冠詞」といいます。
「This is a pen」「I like the dog」など。
めちゃくちゃ大事ですが、いまは気にしなくてOKです。
3. 形容詞

形容詞は「名詞を説明する」単語です(cute, beautiful, niceなど)
形容詞の使い方は2種類あるので、それぞれ説明していきます。
- A=Bの文の「B」として使う
- 名詞の前につける
3-1. A=Bの「B」として使う


形容詞は「A=B」の「B」として使うことができます
例えば、「The girl is cute」では「cute」が形容詞です。
The girl = cute (その女の子=かわいい) という型になってますよね。
3-2. 名詞の前につける


名詞の前に形容詞をつけると、その名詞を詳しく説明することができます
例えば次の英文。
The girl loves me!
:その女の子はオレのことが好きだ!
もし、さらに「その子かわいいんだよね~( ´_ゝ`)」と自慢したいのであれば、
girl(名詞)の前にcute(形容詞)をつけます。
The cute girl loves me!
:あのかわいい子がオレのこと好きなんだよね~( ´_ゝ`)
「cute girl」は「A」としても「B」としても使うことができます。
- I love the cute girl.
(『A⇒B』のB) - The cute girl is my girlfriend.
(『A=B』のA) - She is a cute girl.
(『A=B』のB)
4. 副詞

ここまで説明してきた「動詞、名詞、形容詞」だけでも「英語の骨組み」を作ることができますが、

英語の表現をもっと豊かにするのが「副詞」です!
いきなり細かく説明すると難しいので、先ほどの
The cute girl loves me.
:そのかわいい女の子はオレのことが好きだ!
という文に副詞を3つ足してみます。
The extremely unbelievably cute girl seriously loves me!
- extremely:極めて、めちゃくちゃ
- unbelievably:信じられないくらいの
- seriously:真剣に、マジで
⇒その「めちゃくちゃ」「信じられないぐらい」かわいい女の子はオレのことを「マジで」好きだ!

たぶん英語としても日本語としてもわけわかんない文章ですが、説明のためなので許してください笑
それぞれの副詞がどんな役割をしているのか説明していきます!
4-1. 動詞を説明する

The extremely unbelievably cute girl seriously loves me!
:そのめちゃくちゃ信じられないぐらいかわいい女の子はオレのことを「マジで」好きだ!
まず、「seriously:真剣に」から。
seriouslyは「love」という「動詞」の意味を強めていますよね。
あの子、オレのこと『軽い気持ち』じゃなくて『真剣に』好きなんだぜ!
という自慢ができます。

こんな感じで、副詞は「動詞」の補足説明をすることができます
4-2. 形容詞を説明する

The extremely unbelievably cute girl seriously loves me!
:そのめちゃくちゃ「信じられないぐらい」かわいい女の子はオレのことをマジで好きだ!
次に「unbelievably:信じられないくらいの」です。
unbelievablyは「cute」という「形容詞」の意味を強めています。
あの子って『ちょっとかわいい』ぐらいじゃなくて『信じられないぐらいかわいい』んだよね~( ´_ゝ`)
という超ノロケですね。

こんな感じで、副詞は「形容詞」の補足説明もできます
4-3. 副詞は副詞も説明できる!

最後に、「extremely:極めて、めちゃくちゃ」です。
The extremely unbelievably cute girl seriously loves me!
:その「めちゃくちゃ」信じられないぐらいかわいい女の子はオレのことをマジで好きだ!
extremelyは先ほど説明した「unbelievably」という「副詞」を強めています。

「副詞」はこんな感じで「副詞」のことも説明することができるんです!
4-4. 名詞は説明できない

副詞は「動詞、形容詞、副詞」を説明することができるということをお伝えしていきました。
「あれ、名詞は?」と思われたあなた、鋭いです!

副詞は名詞を説明できません!
なぜなら、名詞を説明するのは「形容詞」の仕事だからです!

4-5. 副詞は「文の全体」も説明できる

副詞は「単語の説明」だけじゃなくて、「文の全体」を説明することもできます。
Seriously, the girl loves me.
:マジなんだって!あの子オレのこと好きなんだって!

副詞を文のはじめに置くことで、「the girl loves me」という文をまるごと説明しています!
英語には「大事なものほど前に出す」という基本ルールがあるので、
「副詞をどこか置くか」によって、英語のニュアンスがちょっとだけ変わります。
- The girl loves me seriously.
『あの子がオレのこと好き』という事実が大事で、真剣さはオマケ。 - The girl seriously loves me
『あの子がオレのこと好き』なのは前提で、『真剣』という事実が大事。 - Seriously, the girl loves me.
『マジなんだって!』という感じ。これは文全体を説明するパターンです。
5. 品詞がわかれば英語はシンプル!
ここまで、品詞を意識して英語をシンプルに考える方法をお伝えしました。




- 英語は「A⇒B」と「A=B」の2パターンだけ
- 英語の骨組みは「動詞」「名詞」「形容詞」で出来ている
- 「形容詞」は「名詞」を説明できる
- 「副詞」は「名詞以外」「文全体」を説明できる。
文法書を読むと複雑な文法がたくさん書いてありますが、英語の基本はめちゃくちゃシンプルなんです。

ここまで理解できれば、英語を読むのがかなり楽になります!
==ここから上級編==

ここからは上級編なので、わからなくても全然OKです!
英語の基本はめちゃくちゃシンプルですが・・
やっぱり英語ってめちゃくちゃ複雑ですよね。

英語が複雑になるのは、おもに次の3つのせいです・・
- 句と節
- 動詞の活用
- 関係代名詞と関係副詞

こんなの見ると気持ち悪くなりますよね・・
▼簡単にいうとこんな感じです。
- 句と節
:「単語のかたまり」が「形容詞」や「副詞」になる - 動詞の活用
:「動詞」は変形して「名詞」「形容詞」「副詞」になる - 関係代名詞と関係副詞
:2つの文がくっついて1つの文になる

よけいわからなくなったかもしれませんが、これから詳しく説明していくので安心してください!
6. 単語のかたまりが形容詞や副詞になる
「単語のかたまり」が「形容詞」や「副詞」になる

「句」とか「節」とかの言葉はどうでもいいので気にしないでください!
実際の例文で説明してみます。
- This is a pen on the desk
:これは机の上のペンです。 - I play tennis on Sunday
:わたしは日曜日にテニスをします。
「on the desk」は「pen」という「名詞」を説明する「形容詞」の働きをしていて、
「on Sunday」は「play」という「動詞」を説明する「副詞」の働きをしています。

色が多くてすみません・・
「on」とか「at」とか「in」とか、前置詞が文の途中に入ってくると英語が長くなってややこしくなります。

でも英語の骨組みは常に「A=B」と「A⇒B」です!
「骨組みに飾りがついてややこしくなってる」ぐらいに考えましょう!
7. 動詞が変形して名詞、形容詞、副詞になる
「動詞」は変形して「名詞」「形容詞」「副詞」になる

動詞は変形するのでめちゃくちゃややこしいです・・
でも、日本語でも動詞は変形しますよね。
- 「食べる」は「動詞」ですが、
- 「食べること」は「名詞」です。
- 「食べるための」は「形容詞」で、
- 「食べるために」は「副詞」です。
- パスタを食べるためのフォーク
:「フォーク」という名詞を説明する「形容詞」 - パスタをたくさん食べるために運動する
:「運動する」という動詞を説明する「副詞」
👇英語でもこんな感じで動詞が変形します。
- to + 動詞
- 動詞 + ing
- 動詞 + ed
👇「play」だとこうなります。
- to play
- playing
- played
👇メインの意味はそれぞれこんな感じ。
- to play:プレイすること、プレイするための〜、プレイするために〜
- playing:プレイすること、プレイしている〜、プレイしていると〜
- played:プレイした、プレイしたこと、プレイされた〜、プレイされて〜
「動詞」「名詞」「形容詞」「副詞」
👇それぞれ例文で説明します。
7-1. to+動詞
- 【名詞】
To play tennis is fun.
(テニスをプレイすることは楽しい) - 【形容詞】
a racket to play tennis
(テニスをプレイするためのラケット) - 【副詞】
I go to the park to play tennis.
(私はテニスをプレイするために公園に行く)
7-2. 動詞+ing
- 【名詞】
Playing tennis is fun.
(テニスをプレイすることは楽しい) - 【形容詞】
a girl playing tennis
(テニスをプレイしている女の子) - 【副詞】
I go to the park to play tennis.
(私はテニスをプレイするために公園に行く)
中1で習う「現在進行形」も「動詞+ing」です。
She is playing tennis now.
(彼女は今テニスをプレイしている)

現在進行形の「動詞+ing」は形容詞!
「she」=「playing tennis」という「A=B」の文になってますよね!

7-3. 動詞+ed
👇これはむずかしいので、すぐに理解できなくてもOKです!
- 【動詞の過去形】
I played tennis yesterday.
(私は昨日テニスをプレイした) - 【名詞】必ず「have」とセット!
I have played tennis for 3 years.
(私は3年間テニスをプレイしたことを持っています
👉私は3年間テニスをした経験があります) - 【形容詞】
a game played for many years
(長年プレイされたゲーム) - 【副詞】
Played for many years, tennis became popular.
(長年プレイされて、テニスは人気になった)
「I have played〜」は現在完了形といいます。
「played」を「have」している
→「プレイしたことを持っている」
→「過去」の出来事を「今も」持っている
というイメージから、おもに次の3つの意味があります。
- 完了(ちょうどプレイしたところだ)
- 継続(ずっとプレイしている)
- 経験(プレイしたことがある)

ピンとこないと思うので、例文で説明します!
- I have just played tennis.
→「ちょうどテニスをしたこと」を持っている
→「ちょうどテニスをしたところだ」
→終わった(完了した)ばかりなので、今も汗だく - I have played tennis since I was a child.
→「子供の頃からテニスをしたこと」を持っている
→「子供の頃からテニスをしている」
→今もテニスを継続している - I have played tennis many times.
「何度もテニスをしたこと」を持っている
→「何度もテニスをしたことがある」
→今までに何度も経験がある

「過去」の出来事だけではなく、「現在」ともつながりがあるのがポイントです!
一方で、「I played〜」は過去形といって、シンプルに過去のことを表します。
I played tennis yesterday.
→昨日テニスをしました。
👆現在完了形とちがって、現在とのつながりはないですよね!
動詞の過去形(動詞+ed)と、名詞・形容詞・副詞の「動詞+ed」は違うものです。
後者の「動詞+ed」は「過去分詞形」と呼ばれます。
見た目は同じなので、そんなに気にしなくてもいいんですが・・
困ったことに過去形と過去分詞形が「動詞+ed」じゃない動詞もあるんです。
👇中学校でこんな表を覚えさせられませんでしたか?


僕は学生時代、この表のせいで決定的に英語が嫌いになりました・・
でも不規則変化するのは「よく使う単語だけ」です。
たぶん、英語ネイティブの人が

「ed」付けると言いにくくない?
よく使う単語は例外として言いやすくしない?
って思ったんだと思います(勝手な推測です)。
なので、英語をたくさん読んでいけば自然と覚えられます。
8. 「A=B」の文や「A⇒B」の文がくっつく
英語が複雑になる最後の原因は「関係代名詞」「関係副詞」です。
(who, which, that, what, whose, where, when, why, how)

「関係〜詞」とかの言葉はどうでもいいので無視してください!
とにかく、「A=B」の文や「A⇒B」の文をくっつけて1つの文にするものだと覚えてください!
例えば次の例文。
I have a friend who is a teacher.
:僕には先生をやっている友達がいます。
この例文では、次の2つの文を関係代名詞「who」でくっつけて「A⇒B(=C)」という1文にしています。
- A⇒B:I have a friend
- B=C:my friend is a teacher
「A⇒B(=C)」だけでなく色んなパターンがあるので、英語を大量に読んで慣れてみてください。
- I have a friend who plays tennis.
:A⇒B(⇒C) - The girl who is a teacher plays tennis.
:A(=B)⇒C - This is the girl who I met yesterday.
:こちらは私が昨日会った女の子です
:A=B(C⇒B) ※2つ目のBは省略
どの例文も赤字部分は「A⇒B」か「A=B」になっていて、そこだけでも文章は成立しています。
この赤字部分が「英文の骨組み」です。

知らない英語だらけの英文も、骨組みだけわかれば意味をなんとなく理解できます!
▼英語の骨組みを作るのは「動詞」「名詞」「形容詞」でしたね!


9. やっぱり品詞がわかれば英語はシンプル!
上級編として、英語が複雑になる3つの原因を説明してきました。
- 句と節
:「単語のかたまり」が「形容詞」や「副詞」になる - 動詞の活用
:「動詞」は変形して「名詞」「形容詞」「副詞」になる - 関係代名詞と関係副詞
:「A=B」の文や「A⇒B」の文がくっついて1つの文になる
かなりややこしいことを説明しましたが、基本は「動詞」「名詞」「形容詞」「副詞」でしたよね。
- 「動詞」:動作を表す
- 「名詞」:物の名前を表す
- 「形容詞」:「名詞」を説明する
- 「副詞」:「名詞以外」「文全体」を説明する
英語には色んな「飾り」がついてややこしくなりますが、「骨組み」は次の2パターンだけです。


知らない単語だらけの英語を読むときでも、「骨組み」だけ理解できればなんとなくの内容を理解できます。

とにかく大量の英語を読んで慣れていきましょう!
英語を大量に読むなら参考書などの「退屈な英語」ではなく、海外小説やドラマなどの「楽しい英語」がオススメです!
次の記事で「英語多読」という勉強法を徹底的に解説していますので、ぜひ読んでみてください!

【おまけ】ハリポタ英語を読んでみよう!

最後に、ややこしい例文を実際に読んでみましょう!
▼これはハリポタ1巻の序盤の英文です。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, which came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
▼骨組みは次の色付き部分です。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, which came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
「動詞」「名詞」「形容詞」
▼次の3つの骨組みが接続詞「and」でつながっています。
- Mrs Dursley was thin
(ダーズリー夫は細い) - Mrs Dursley was blonde
(ダーズリー夫人は金髪) - Mrs Dursley had the neck
(ダーズリー夫人は首を持っている)
①と②はこれだけで意味がわかりますが、③はこれでは意味が成立してませんよね。

残りの英語は全て「どんな首?」を説明しています。
骨組みだけわかれば、「残りは首の説明か。まぁ飛ばしてもいいか」と思えます。
▼まずは「nearly twice the usual amount of」から。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, which came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
「名詞」「形容詞」「副詞」
- nearly:ほぼ
- twice:2倍
- usual:通常の
- amount:量
- of:〜の
⏩nearly twice the usual amount of neck
👉通常の量のほぼ2倍の首

「ダーズリー夫人の首はとにかく長い!」ということが書いてあります
▼難しいのが「which」です。これが上で説明した関係代名詞です。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, 「which」 came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.

この「which」は「ダーズリー夫人の首がとにかく長いこと」を表していて、「A⇒B」のAになります!
「came in useful」は「役に立つ」という意味なので、「A⇒B」より「A=B」で考えた方がわかりやすいかもしれません。
which(ダーズリー夫人の首がとにかく長いこと)=役に立つ

残りは「首が長いのがなんで役に立つの?」という説明です
▼「as」は「〜だから」という接続詞です。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, 「which」 came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
spentは「〜を過ごす」という動詞なので、
「as she spent her time〜」は
(首が長いのが役に立つのは)彼女が〜をして時間を過ごしているから
という意味になります。

最後は「どんな時間を過ごしているの?」の説明!
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, 「which」 came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
- so much of 〜:〜の大部分
- crane:よく見ようとして首を伸ばす
- over:〜の上を
- garden fence:庭のフェンス
- spy on:こっそり見張る
- neighbour:ご近所さん
👉「時間の大部分を庭のフェンスの上に首を伸ばしてご近所さんを見張って過ごしている」という意味になります!

「crane」と「spy」は動詞ですが、「ing」がつくことで「her time」を説明する形容詞になっていますね!
(「spent」を説明する副詞と考えることもできそうですが、そこはあまり重要じゃありません)
▼まとめるとこうなります
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck, which came in very useful as she spent so much of her time craning over garden fences, spying on the neighbours.
- ダーズリー夫人は細くて
- 金髪で
- 〜な首を持っている
- どんな首?
- 普通の人の2倍の長さの首
- それは役に立つ
- なんで?
- 〜な時間を過ごしているから
- どんな時間?
- 大部分を庭のフェンスの上に首を伸ばして、ご近所さんを見張って過ごしている

英語を読むときはこれぐらいの雑な日本語訳でOKです!
徐々に日本語訳はやめて、英語のまま理解できるようになりましょう!