
『Holes』めちゃくちゃ難しくね?
「洋書多読」と検索すると必ず出てくるのが「Holes」という小説です。
めちゃくちゃ面白い本で、僕も何十回も読みました。
この「Holes」、英語初心者の方にはめちゃくちゃ難しいです。

僕も1回目を読み終えるまでに何度も挫折しました・・
「Holes」は英語を勉強している人全員に読んでほしい名作なので、この記事では「Holes」の
- 簡単なあらすじ
- 挫折ポイント
- 100個の重要単語
を紹介していきます!
ぜひこの記事を参考にしながらHolesを読破してみてください!

Holesを読破できれば、あなたはもう洋書多読に夢中です!
目次
Holesってどんな話?簡単なあらすじ
まず、Holesの背表紙に書いてある あらすじがこちら↓
(飛ばしてOKです!)
Stanley Yelnats is under a curse.
A curse that began with his no-good-rotten-pig-stealing great-great-grandfather and has since followed generations of Yelnatses.
Now Stanley has been unjustly sent to a boys’ detention center, Camp Green Lake, where the boys build character by spending all day, every day, digging holes exactly five feet wide and five feet deep.
There is no lake at Camp Green Lake. But there are an awful lots of holes.
It doesn’t take long for Stanley to realize that Camp Green Lake isn’t what it seems.
Are the boys digging holes because the warden is looking for something?
But what could be buried under a dried-up lake?
It’s up to Stanley dig up the truth,
で、和訳したものがこちら↓
(これも飛ばしてOKです!)
Stanley Yelnatsは呪われている。
彼の「いいとこ無しの汚れ腐れ豚泥棒のひいひいじいさん」から続くこの呪いは、Yelnats家を何代にも渡り苦しめている。
そして、Stanleyは無実の罪で少年更生施設「Camp Green Lake」に送られる。
そこでは少年達が更生のために毎日毎日、来る日も来る日も直径1.5メートル、深さ1.5メートルの穴を掘らされている。
Camp Green LakeにLake (湖)はない。あるのはおぞましい程に大量の穴だけ。
Camp Green Lakeはただの更生施設ではないとStanleyが気付くまで、そう時間はかからなかった。
少年達が穴を掘らされているのは、刑務所長が何かを見つけるため?
でも乾ききった湖なんかに何が埋まっているのか?
全てはStanleyが真実を掘り起こせるかにかかっている。

↑だけだとよくわからないと思うので、もうちょっと詳しいあらすじを紹介していきます!
主人公のStanley、無実の罪で逮捕
主人公の「Stanley Yelnats」は太っちょのいじめられっ子です。
その日もいじめられてトボトボと帰り道を歩いていると、空からスニーカーが降ってきて頭に直撃。
Stanleyは、「これは神様からの贈り物では」と思います。

なんで?
Stanleyのお父さんは発明家で、Stanleyの「古いスニーカーをリサイクルする方法」を開発しようとしているからです。
開発はうまくいかず、Stanleyの家は貧乏な上に足の臭いが立ち込めています。
Stanleyのお父さんは頭がよくて忍耐力もあるんですが、なにせ運が悪い。
これも全て、Stanleyの「いいとこ無しの汚れ腐れ豚泥棒のひいひいじいさん」が1人のおばあさんから豚を盗み、呪いをかけられたせいです。
Stanleyの家族は呪いなんて信じていませんが、家族そろって運が悪いのは事実です。
空から降ってきたのはものすごい悪臭のスニーカー。
「これはお父さんの研究の手がかりになるかも」
そう考えたStanleyは、『運命のスニーカー』を持って走り出します。
Thinking back now, he wasn’t sure why he ran. Maybe he was in a hurry to bring the shoes to his father, or maybe he was trying to run away from his miserable and humiliating day at achool.
いま思うと、なぜ走ったのかわからない。お父さんに靴を届けるためか、はたまた惨めで屈辱的な一日から逃げ出したかったのか。
そのとき1台のパトカーが現れ、警官がStanleyからスニーカーを取り上げます。
なんと、そのスニーカーは5千ドル以上の値打ちがあるものだったんです。
有名な野球選手がホームレスの保護施設に寄贈したものなんだとか。
高額なスニーカーを持って走っていたStanleyは、窃盗罪で逮捕されてしまいます。

つらみ・・
It wasn’t destiny, he realized. It was his no-good-rotten-pig-stealing great-great-grandfather!
運命なんかじゃなかった。これもいいとこ無しの汚れ腐れ豚泥棒のひいひいじいさんのせいだ!
少年更生施設「Camp Green Lake」へ
無実の罪で逮捕されたStanleyは、少年更生施設の「Camp Green Lake」に送られます。
「Green Lake」とは名ばかりで、そこはGreen(緑)もLake(湖)もない一面の荒地。
そこでは罪を犯した少年達が来る日も来る日も穴を掘らされています。
If you take a bad boy and make him dig a hole everu day in the hot sun, it will turn him a good boy,
That was what some people thought.
悪い子も、燃える太陽の下で毎日穴を掘らせれば、良い子になる。
どこかの誰かがそう考えた。
直径1.5メートル、深さ1.5メートルの穴を掘るのが1日のノルマ。
これを終えるまでその日は休めません。
水も十分に与えられず、毎日休みなくただひたすら穴を掘り続けます。
そんなある日、Stanleyが「あるもの」を見つけて事態は急変。
果たして、「Camp Green Lake」は本当にただの少年更生施設なのか?
少年達に穴を掘らせる本当の目的は?

- 謎だらけの前半からの
- 一気に謎が解けて全てが繋がる後半
が面白すぎる、超名作です!
Holesの挫折ポイント
Holesは物語が動き出してくると夢中で読み進められるんですが、それまでが結構きついんです。
特に序盤は謎だらけでつらいです。

そこで、ここからはHolesの挫折ポイントを紹介します!
Holesは7章が圧倒的に難しい!
僕が何度も挫折したのは「7章」です。
何度チャレンジしても、いつも7章で

わけわからん・・
ってなってました。
7章では、
- Stanleyが1つ目の穴を掘る話
- Stanleyの「いいとこ無しの汚れ腐れ豚泥棒のひいひいじいさん」の話
の2つが描かれます。
この2つは完全に別々の話なんですが、なぜか交互に書かれているんです。
こんな感じ↓
しかも、この「ひいひいじいさん」の話はそれまでの話と全く関係ないんです。
急に話が変わるので

いきなり何なん?
って絶対思います笑
基本的には本の通り交互に読むべきだとは思いますが、つらかったらそれぞれ別々に読んでもOKです。
物語が動き出すのは13章から!
12章ぐらいまでは
- 登場人物の紹介
- 背景の説明
がメインですが、13章からは物語が動き出します!
ここからどんどん面白くなっていくので、なんとかここまで我慢して読んでほしいです。

登場人物どうしの会話も増えて読みやすくなります!
Holesの重要単語&頻出単語
Holesには難しめの単語もたくさん出てきます。
でも、重要な単語はそれほど多くありません。

重要な100単語をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!
- 1文字目が大文字:登場人物のニックネームに関連する単語
- 動詞は(原形)-(過去形)-(過去分詞形)で表記する場合も
1 | curse | 呪い |
2 | descendant | 子孫 |
3 | inventor | 発明家 |
4 | fortune | 財産 |
5 | rob | 強奪する |
6 | outlaw | 不法者 |
7 | strand | 置き去りにする |
8 | survived | 生き残る |
9 | refuge | 安全地帯 |
10 | overpass | 歩道橋 |
11 | destiny | 運命 |
12 | coincidence | 偶然 |
13 | shelter | 避難所 |
14 | odor | 悪臭 |
15 | arrest | 逮捕する |
16 | innocent | 無実の |
17 | crime | 罪 |
18 | blame | 非難する |
19 | steal-stole-stolen | 盗む |
20 | courtroom | 法廷 |
21 | delay | 遅れる |
22 | afford | ~する余裕がある |
23 | lawyer | 弁護士 |
24 | thief | 泥棒 |
25 | punish | 罰する |
26 | sheriff | 保安官 |
27 | investigation | 調査 |
28 | discipline | しつけ |
29 | build character | 人格を育てる |
30 | vacancy | 空席 |
31 | Warden | 刑務所長 |
32 | Sir | イエッサー(Yes,sir) の『サー』 |
33 | BarfBag | ゲロ袋 |
34 | Squid | イカ |
35 | XRay | X線 |
36 | Magnet | 磁石 |
37 | Armpit | 脇の下 |
38 | Twitch | ピクピク |
39 | Caveman | 原始人 |
40 | rattlesnake | ガラガラヘビ |
41 | scorpion | サソリ |
42 | bite | 噛む |
43 | yellow spotted lizard | 黄斑トカゲ |
44 | pig | 豚 |
45 | piglets | 子豚 |
46 | buzzard | コンドル、タカなど |
47 | donkey | ロバ |
48 | bug | 虫 |
49 | onions | 玉ねぎ |
50 | peaches | 桃 |
51 | sunflower | ひまわり |
52 | seed | 種 |
53 | shell | 殻 |
54 | burlap | 目の粗い麻布 |
55 | sack | 袋 |
56 | bully | いじめっ子 |
57 | pick on | いじめる |
58 | dig-dug-dug | 穴を掘る |
59 | shovel | スコップ |
60 | wheelbarrow | 手押し車 |
61 | dirt | 土 |
62 | dump | 投げ捨てる |
63 | pile | 積み重なり |
64 | mound | (土などの)山 |
65 | bury | 埋める |
66 | mud | 泥 |
67 | fossil | 化石 |
68 | sore | 痛い |
69 | wound | ケガ |
70 | day off | 休みの日 |
71 | cot | 簡易ベッド |
72 | fill | 満タンにする |
73 | spigot | 蛇口 |
74 | canteen | 水筒 |
75 | empty | 空の、空にする |
76 | thirsty | のどが渇いた |
77 | spit | 吐き出す |
78 | feet | 長さの単位(1feet=30.48cm) |
79 | pound | 重さの単位(1pound=0.45kg) |
80 | lake | 湖 |
81 | row | 船をこぐ |
82 | stream | 小川 |
83 | cliff | がけ、絶壁 |
84 | rut | わだち |
85 | ledge | 出っ張り |
86 | thumb | 親指 |
87 | climb | 登る |
88 | wasteland | 荒れ地 |
89 | cabin | 小屋 |
90 | desert | 砂漠 |
91 | weed | 雑草 |
92 | oak | オーク(木の種類) |
93 | marry | 結婚する |
94 | daughter | 娘 |
95 | promise | 約束 |
96 | lullaby | 子守歌 |
97 | stare | じっと見る |
98 | fix | 直す |
99 | weird | 変な |
100 | belong to~ | ~のものです。 |
↑この100単語をおさえておけば、他のわからない単語は全部飛ばしてもOKです!

え、わからん単語は辞書ひきながら読むんじゃないん?

わからんところはどんどん飛ばしていいよ!
「わからない単語は飛ばす」など、洋書の読み方については↓の記事を参考にしてみてください!
では、さっそくHolesを楽しんでみてください!
Holesの次は「Master of the Game」という本がオススメ!
こちらは大人向けの洋書です!
Holesはまだ難しい・・という方へ

やっぱりHolesはまだ難しい・・
という方はもう少し難易度の低いものから読んでみましょう。
オススメは「Marvin Redpost」というシリーズ。

僕が洋書多読にハマるきっかけになった本です!
Holesと同じ作者の作品で、こちらも洋書多読の定番です!
↓の記事で簡単なあらすじと重要単語を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!