【初心者でも安心!】実際の小説で学ぶ英語多読の具体的なやり方
実際の小説を使って海外小説の読み方を解説していきます。
使うのは英語多読デビューにおすすめの小説「Marvin Redpost」の1ページ目。
(電子書籍アプリKindleを使って読むのがおすすめです)
まずは目を通してみてください!
意味わからん・・
という人も大丈夫。読み方のコツを解説していきます。
この記事が難しかった人はこちらの文法講座もあわせてどうぞ↓
手順1:わからないところは飛ばす
いちばん大事なのが、「わからないところは飛ばす」ことです。
たぶんマークした単語が難しかったと思います。
- Marvin Redpost:主人公の名前
- Mrs. North:先生の名前
知らない単語は飛ばします!
手順2:わかるところから話の流れを推測する
わかる単語だけで話の流れを推測していきます。
マークした単語だけで話の流れを推測してみましょう。
マークした単語の一覧。ここからわかることは何でしょうか?
pencil | えんぴつ |
first | 1番 |
report | レポート |
I can’t read this | 私はこれが読めません |
this time | 今回 |
レポートを1番に書きおわったけど、先生に「読めないから書き直せ」って言われたのかな?
こんな感じで推測できますよね。
これでほぼ正解なので、このぐらいの理解でOKです。
手順3:文脈から単語の意味を推測する
話の流れ(=文脈)がわかったので、今度は文脈から単語の意味を推測していきます。
オレンジでマークした単語の意味を推測してみてください。
「frowned」と「left-handed」の2つです。順番に考えてみましょう。
これは先生に「書き直せ」って言われたあとのMarvinの行動です。
とにかくマイナスな態度をとったってことは推測できますよね。
「すねた」とか「文句を言った」とか「落ち込んだ」とかかな?
辞書を引くと「まゆをひそめた」とか「しかめっ面をした」とか出てきます。
方向性は合ってるのでほぼ正解と思ってOK。
これはマイナスな態度をとったMarvinの次のセリフです。
leftは左で、handは手だから・・
「左利きだから字が汚いのはしょうがないじゃん」って言ってる?
こんな感じで推測できます。
そのあとに先生に
I’m left-handed.
(わたしも左利きよ)
と言われ、Marvinは「Oh」としか言えませんでした。
辞書なしでも、1ページ目の話の流れがなんとなくわかりましたよね。
- レポートを1番に書きおわった
- 先生に「読めないから書き直せ」と言われた
- 「左利きだからしょうがないじゃん」と言った
- 「私も左利きよ」と言われた
- 「Oh」としか言えなかった
多読ではこのくらいの理解度で次のページに進んでOKです!
手順4:推測をくり返す
せっかくなので、難しかった単語に再チャレンジしてみましょう。
話の流れから、単語の意味を予想してみてください。
\答え合わせ!/
1 | put down | 置く |
2 | done | 終わった |
3 | took to | 持っていった |
4 | said | 言った |
5 | neat | きちんと |
6 | frown | しかめっつらをする |
7 | grade | 学年 |
8 | cursive writing | 筆記体 |
9 | complain | 文句を言う |
10 | impossible | 不可能な |
11 | left-handed | 左利き |
12 | backward | 逆の |
どうでしたか?正解した単語が何個かあったんじゃないでしょうか。
まったく推測できなかった単語と、「こんな意味かな?」って思った単語があったと思います。
まったく推測できない単語は無視してOK。
「こんな意味かな?」って思う単語も、答え合せはしなくていいです。
手順5:気になる単語を辞書で調べる
手順1で「知らない単語は飛ばす」と言いましたが、とはいえすごく気になる単語もあると思います。
そんなときはわからない単語を長押しして辞書画面をチェックしましょう。
今回紹介した「文脈から単語の意味を推測する」は慣れるまでは難しいので、
はじめは知らない単語を全て調べてもOKです。
特に小説は1章が特に難しい(登場人物や背景の説明などが多い)ので、
「序盤は辞書を使いながら読む→話の流れがわかってきたら辞書を使わず読む」
という読み方もおすすめです。
シリーズ物なら、1巻さえ乗り越えてしまえば2巻以降は読みやすくなります。
今回紹介した「Marvin Redpost」は全8巻なのでぜひ読んでみてください。
の記事でおすすめの小説とあらすじ,単語リストをまとめています。
多読で英語力が伸びる理由
わからないところを飛ばしたら英語力が伸びないんじゃないの?
と思われたかもしれないので、最後に「多読で英語力が伸びる仕組み」を説明します。
多読で英語力が伸びるのは「推測を繰り返すと確信に変わる」からです。
まず、「わからない」にもレベルがあります。
- 何もかもわからない
- 「こんな意味かな?」とは思うけど、自信はない
- 「たぶんこういう意味でしょ」とは思うけど、確実ではない
最初は「①何もかもわからない」だとしても、同じ単語に何度も出会えば推測がだんだん確信にかわります。
こんな意味かな?
↓↓↓
たぶんこういう意味でしょ
↓↓↓
絶対こういう意味!
こんな感じで、「推測→くり返し→確信」のサイクルをまわせば、どんどん単語力が伸びます。
重要な単語はしょっちゅう出会うので、すぐに覚えられます!
例えば、「said:言った」はさっきのページだけで4回も出てきました。
「frown」や「complain」もこのあと何度も出てくるので、すぐ覚えられるはず。
これが多読で英語力が伸びる仕組みです!
↑ここでは単語で説明しましたが、これは文法でも同じです。
海外小説を大量に読むなら「Kindle Paparwhite」が必須です(レビュー記事)。