【英語多読マニュアル】始め方からハリポタ読破までの完全ロードマップ

英語多読は始め方を失敗するとハマる前に挫折してしまいます。
僕は多読を始めて1年3ヶ月でTOEICが440→875点になりました。
でもはじめから順調だったわけじゃなくて、最初に買った洋書3冊は読破できず・・

多読は洋書選びと読み方にコツが必要です・・
この記事では、おすすめアプリ・ツールの紹介や実際の洋書を使った読み方の解説などで英語初心者の人の多読入門を徹底的にサポートします。
英語力ゼロの人でも1年で「ハリーポッター」のような難しい洋書が読めるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
電子書籍アプリ『Kindle』と専用デバイス『Paperwhite』が必須

英語初心者の人でも、これから紹介する便利アプリ&ツールがあれば多読を始めることができます。
昔の人は『紙の洋書』と『紙の辞書』しかなかったわけですが、いまは『電子書籍』『カメラ辞書』『AI』などでめちゃくちゃ便利になりました。

僕が多読を始めた2016年よりも格段にラクになっているので、初心者の人も安心してください!
『Kindle』の辞書機能がないと多読はムリ!

多読で必須なのが電子書籍アプリ「Kindle」です。
↓知らない単語を長押しするだけで辞書画面が表示されるのでラク!


正直、この機能がないと多読はムリです!
Kindleを使った多読は5分もあれば始められるので試してみてください!
Kindleのアプリ自体は無料で使えます↓
「」を押すとくわしい使い方が表示されます↓
- 【Kindleのインストール方法】
-
Kindleアプリをインストール
- iPhoneの人はこちら:App Store
- Andoroidの人はこちら:Google Play
Amazonで洋書のKindle版を購入created by Rinker¥1,075 (2025/06/20 08:33:51時点 Amazon調べ-詳細)↑の Kindle ボタンを押してみてください。
Amazonページで『Kindle版(電子書籍)』が選択されていることを確認したら、
『注文を確定する』のボタンを押します↓
「注文を確定する」ボタンを押しても、ログイン情報やクレジットカード情報などを登録していない場合は注文されないので安心してください!
ログイン情報⇒お支払い情報の順で確認されます。
Kindle版の購入は『クレジットカード』『携帯決済』『Amazonギフトカード』などの電子決済のみです。
買った洋書が自動でアプリに追加される!
- ①画面の色を目にやさしい「緑」に変える方法
-
Kindleの画面はデフォルトだと真っ白なので目が疲れます。
画面の色を緑に設定すると目が疲れにくいのでおすすめです。
購入した洋書を開く画面を軽くポンっとタッチするとメニュー画面が表示されるので、「Aa」を押す「レイアウト」タブを選択し、緑の丸を押す画面が緑になる!
- ②辞書機能のくわしい使い方
-
Kindleで単語を長押ししたときに出てくる辞書画面は便利ですが、たまにまったく役に立たないときがあります。
例えば「sleepily」という単語を長押しすると・・
「sleepilyはsleepy+lyだよ!」という説明が出てきます。
「いや、sleepyの意味も教えてよ!」と思いますよね。
そんなときは「辞書に移動」ボタンを押してみてください。
辞書に詳細に移動するので、「sleepy」のリンクを押すと・・
↓sleepyの説明が表示されます。
ちなみに『名詞』に「y」や「ly」がつくと『形容詞』に、『形容詞』に「ly」がつくと『副詞』になります。
sleep(名詞:眠り)⇒sleepy(形容詞:眠い)⇒sleepily(副詞:眠そうに)
↓本に戻るときは画面を軽くタッチしたら出てくる「<」を押します。
- ③小説を読んでいるときの「これ誰だっけ?」がなくなる機能「X-Ray」
-
登場人物がたくさん出てくる小説を読んでいると「あれ、これ誰だっけ?」と思うことありますよね。
他にも「これ重要な伏線だったっぽいけど、何だっけ?」ってことも。
Kindleの「X-Ray」機能を使えば読書中の「ド忘れ」をカバーすることができます。
本の画面を軽くポンっとタッチするとメニュー画面が表示されるので、「…」が縦になったボタンを押す「X-Ray」を選ぶいま読んでいるページに登場している人物や重要ワードが表示されるので、知りたいものを選ぶ例えば「Marvin」を検索すると、本の中で「Marvin」というワードが登場する部分をリスト化してくれる小説を読んでいて「こいつ誰だっけ?」と思ったときはこの「X-Ray」機能を使えば「あーこいつね!」となります。
専用デバイス『Paperwhite』が最強すぎる!
Kindleはスマホで無料で始められるんですが、スマホでずっと本を読むのはやっぱり厳しいです・・
- SNSやYouTubeなどの誘惑が多い
- 目がすぐに疲れる
- 充電の減りが早い

スキマ時間ならスマホで十分ですが、がっつり読むにはスマホはキツイです・・
Kindle専用デバイス「Paperwhite」を使えば、↑これらの問題がすべて解消されます。

- 読書しかできないから集中できる
- 目に有害なブルーライトがまったく出ない
- 充電が2~3週間もつ

>>Kindle Paperwhiteのレビュー記事はこちら

「Paperwhite」が便利なのは、スマホとの二刀流ができるところです!
基本的には多読をするときはスマホは遠くに置いておきたいんですが、初心者の人は慣れるまでは便利アプリとセットで始めてみてください。
『Paperwhite』とセットで使いたいアプリ3選

- ①Google翻訳のカメラ機能
実は、Google翻訳は文字を打ち込まなくてもカメラで翻訳できるんです。
例えば↓の画面をGoogle翻訳のカメラでのぞくと・・
一瞬で和訳してくれます↓
ただし全部これで読んじゃうと勉強にならないので、困ったときだけ使うようにしてみてください。
アプリのインストール
- iPhoneの人はこちら:App Store
- Andoroidの人はこちら:Google Play
- ②英辞郎 on the WEB
『Kindleの辞書機能』や『Google翻訳』では不十分なときがあるので、そんなときは英語辞書アプリ『英辞郎 on the WEB』がおすすめ。
↓シンプルなデザインで見やすいし、音声もパッと聞けるし、関連フレーズが下にバーっと出てくるので便利です。
前は「Weblio」を使ってたんですけど、あるタイミングで不快な広告がやたら増えたので「英辞郎」に乗り換えました。
英辞郎にも広告はあるんですけど、運営会社アルクさんの自社広告なので別に不快じゃありません↓
ちなみに有料版(月額550円)で広告が消えて便利機能が増えるみたいです(僕は無料版で満足してます)。
アプリのインストール
- iPhoneの人はこちら:App Store
- Andoroidの人はこちら:Google Play
- ③ChatGPT
洋書を読んでて困ったらAIアプリ「ChatGPT」に相談しましょう。マジでなんでも答えてくれます。
例えば「Marvin Redpost」の序盤に「So do I.」という謎のフレーズが出てくるので相談してみます。
LINEを送るみたいな感じでチャットで相談すると一瞬で回答してくれます↓
めちゃくちゃすごいですよね。僕が初めて「So do I.」に出会ったときは意味を調べるのにけっこう時間がかかりましたが、いまなら一瞬です。
AIは間違った回答をすることがあるので注意は必要ですが、英語に関してAIはとんでもなく進んでいるので信用して大丈夫です。
アプリのインストール
- iPhoneの人はこちら:App Store
- Andoroidの人はこちら:Google Play
多読を始めるなら書籍『ビッグファットキャット』を読んでおこう

多読を始めるなら「ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典」を読んで英語の全体像をざっくり理解するのがおすすめです。
ビッグファットキャットの基本的な考え方がわかる文章を引用します↓

英語が難しいのは、読み、聞き、書き、話すことを同時にしようとするからです。読むだけなら、動詞の変化も、単語の綴りも、難解な文法も覚える必要はありません。ある程度 日常の単語を知っていれば、ほんの少しのルールとコツだけで、すぐに読み始めることができます。
読めば読むほど、頭の中でパズルのピースがどんどんはまっていきます。カチッとはまった時の感覚は爽快です。どこにもはまらないと思っていたピースがはまった時などは、胸の奥から感動がこみ上げてきます。
そうしてパズルのピースをたくさんはめ込めていくと、ある時、ふいに英語を「分かる!」と感じる瞬間がやってきます。英語ができるようになった人が、みんな経験している感動的な一瞬です。

「ほんの少しのルールとコツ」だけで、英語は読めるようになります↓
英語はたった2パターン!

英語には「①AがBに〇〇する」という動作を表す文と、「②AはBだ」と説明する文の2種類しかありません。
英語には「前に出てくるものほど重要」という大原則があります。
だから前にある「A」が主役で、後ろの「B」は相手です。
実際に2パターンの英文を見ていきましょう。
↓1つ目の「AがBに〇〇する」という英文は「I love you」など。

I love youでは『わたし』という主役(A)から『あなた』という相手(B)が登場します。
そして主役(A)から相手(B)に向かって『⇒:愛す』という矢印が伸びています。

英語は基本的に「主役(A)⇒相手(B)」の順番になります!
↓2つ目が「AはBだ」という「This is a pen」タイプ。

『これ(A)』と『ペン(B)』がイコール(=)で繋がっている「A=B」の形です。
「イコール(=)」を表すのは「be」とその変形の「am,is,are,was,were,been」だけです。
「am,is,are,was,were,been」が出てきたら頭の中で「=」に置き換えてみてください。
必要最低限の文法用語を覚えよう!
「ビッグファットキャット」は文法用語を使わずにやさしく教えてくれるので非常にわかりやすいんですが、一方で最低限の文法用語を知らないと困ることもあります。
例えば、単語のグループ分けである「品詞」は知っておいた方が便利です。
- 名詞 :物の名前を表す単語
- 動詞 :動作を説明する単語
- 形容詞:名詞を説明する単語
- 副詞 :名詞以外を説明する単語
↓「A⇒B」と「A=B」の『骨組み』は名詞・動詞・形容詞で出来ています。副詞は『飾り』。


ビッグファットキャットの「A⇒B」と「A=B」に『品詞』を取り入れた文法解説記事を書きましたので、ぜひ読んでみてください↓

>>【英語多読に特化】30分で英語がざっくり読めるようになる文法講座

↑僕が多読で身につけた「英語を読むコツ」を全公開しています!
わからないところは飛ばしていい!
英語多読の最大のコツは「わからないところは飛ばす」ことです。
わからないところを少し飛ばしたところで、いきなりストーリーがわからなくなるわけではありません。

分からないところはあってもいいのです。「分からない」を自分に許すことで、英語はずっと楽に読めるようになります。
そうして、どうかとばす勇気を持ってください。英語を読む時に、この「とばす」技術は不可欠です。
長い文なら、すこしくらい「とばす」ことは問題になりません。ひとつや二つ分からないところがあっても、流れで読むことができるからです。
例えば、この抜けているコマの間に何があったかを想像で補ってみてください。

そうです。こんな感じの絵が入ります。

これは前後の流れと、登場人物に対する知識があるから分かるものです。長い文章であれば、わからないところもある程度想像で埋めていくことができるのです。
実際、すべての文章にはわざとむだな部分が入っています。映画やテレビと違って、文章は見る人の「時間」をコントロールできないからです。特に小説などの物語では「間(ま)」の役割のために入っている文章も多く、意味がはっきり分からなくても、目で文字を追うだけで、読んだのとほぼ同じ効果が得られることがあります。
例えばこういうシーンがあったとします。

(例1)
エドは背後に何か恐ろしいものの気配を感じて凍り付いた。胸騒ぎがする。振り返ってはいけない。そう自分に言い聞かせたが、どうしようもなくその気配に引き付けられていく。エドは息をのみながら振り返った。
この文章の薄い部分をまるまる消したとしても、エドの動作や物語の進行は変わりません。エドが振り返るまでの時間の経過を表す「間」の部分がなくなるだけです。
(例2)
エドは背後に何か恐ろしいものの気配を感じて凍り付いた。******************************************************エドは息をのみながら振り返った。
↑の(例2)ぐらいしか理解できなかったとしても、(例1)と同じぐらいストーリーを理解できますよね。
小説にはテンポをよくするためだけの文章がいっぱいあるので、あまり神経質に「全部理解しないといけない」と思う必要はありません。
Kindleの辞書機能は便利ですが、知らない単語を全部調べてたら楽しめなくなってしまうので、ちょっと考えてもわからないところはどんどん飛ばしてOKです。
有名本「すべての悩みは量が解決する」について
「英語多読」と検索すると必ず「すべての悩みは量が解決する」という本が出てきます。
いいことも書いてある本ですが、話を盛りすぎなところもあって初心者の人は混乱すると思います。
多読歴10年の僕が本音でレビューしたので読んでみてください↓

>>『英語多読 すべての悩みは量が解決する』は話を盛りすぎ?多読歴10年が本音レビュー
多読デビューには『Marvin Redpost』がおすすめ!
英語多読デビューにおすすめなのは「Marvin Redpost」シリーズ(全8巻)です。
アメリカの小学2~3年生向けの小説ですが、大人が読んでも楽しめるくらいストーリーがしっかりした本です。
Marvin Redpostがおすすめな理由は『面白さと難易度のバランスの良さ』です。
面白い小説は英語が難しくなるし、かといって英語がカンタンな子供向けの本は面白くない・・
『Marvin Redpost』は初心者の人にとっては少しだけ難しいですが、少し無理してでも読んでほしいです。
『Marvin Redpost』で多読にハマった話

僕もMarvin Redpostを初めて読んだときは「難しいな・・」と思いました。
それでも他の本より面白いから読み進められたんです。
わからないところは飛ばしながらですが、Marvin Redpostの1巻(40ページぐらい)を読破することができました。
2巻も同じように読破して3巻を読んでいると、面白すぎて読み進める手が止まらなくなったんです。

- 3巻の詳しいあらすじ
-
ある日、マーヴィンの隣の席の女の子『ケイシー』が「男子が自分のヒジにキスしたら女子になるんだよ!」と言い出すところから話が始まります。
ケイシーが言うには、自分のヒジにキスをする性別が入れ替わるそうです。
だから女の子が自分のヒジにキスをすると男の子になるし、もう一度やれば元に戻れる。
でもマーヴィンはやってみる気にはなりませんでした。少なくともケイシーの前では。
“Have you ever kissed your elbow?” Marvin asked her.
「君はやってみたの?」マーヴィンはケイシーにたずねました。“No!” she exclaimed. “What do you think I am—some kind of weirdo?”
「やってないよ!」ケイシーは叫びました。「私のことなんだと思ってるの?変人かなにか?」Marvin shrugged. He did think Casey Happleton was weird.
マーヴィンは肩をすくめました。ケイシーは変な子だと思っていたからです。“Who’s jabbering?” asked Mrs. North. “Marvin and Casey?”
「おしゃべりしてるのは誰?」ノース先生が聞きました。「マーヴィンとケイシー?」Marvin turned red. Everyone was looking at him and Casey.
マーヴィンは赤くなりました。みんな彼とケイシーを見ています。He hoped no one thought he liked her.
マーヴィンはみんなに「あいつはケイシーのことが好き」だなんて思われたくありませんでした。マーヴィンはヒジにキスしたら女の子になるなんて信じていません。
それに、自分の口がヒジに届くとも思えませんでした。
「でも、届きそうかだけ試してみようかな」
マーヴィンがいろんなやり方を試していると・・
Oh my gosh!
うそでしょ!What?
なんだよ?I saw you! You were trying to kiss your elbow.
ヒジにキスしようとしてたの見ちゃった!I was not. I was scratching my back.
してないよ。背中かいてただけだから。You want to be a girl!
女子になりたいんだ!I had an itch.
かゆかっただけだって。You’re so weird.
あんたってホント変。You’re the one who’s weird.
変なのはそっちだろ。You think everyone who scratches his back is really trying to kiss his elbow.
背中をかいてる人を見たらみんな女子になりたがってると思うんだから。Not everyone, just you.
みんなじゃないよ、あんただけ。“Marvin! Casey!” said Mrs. North. “Do I have to separate you two?”
マーヴィン!ケイシー!あなたたち2人は席を離さないとダメなの?マーヴィンはその日の帰り道でもヒジにキスしようとしてみました。
宿題の合間にも。歯を磨く前にも後にも。寝る前にも最後に1回チャレンジ。
その日の夜、シーツにからまってベッドから落ちたはずみで、うっかりヒジにキスしてしまいました。
起きて確認してみると、マーヴィンはちゃんと男の子のままでした。
安心してもう一度眠りについたマーヴィンでしたが、その後、女の子になる夢を見て思わず飛び起きます。
マーヴィンの叫び声を聞いたお母さんは、なんと妹のリンジーの声と勘違い。
「リンジーに間違われるなんて・・もう女子に変わりはじめてるんだ!」
そこからマーヴィンの女子化が止まりません。
He walked to school with Nick and Stuart. He tried to act normal.
マーヴィンは親友のニックとスチュアートと歩いて登校した。マーヴィンは普通にふるまおうとした。Nick had a loose tooth.
ニックは歯が1本抜けそうだった。“Watch this,” said Nick. Nick opened his mouth wide. He pushed the tooth forward with his tongue, so that it almost lay down flat.
「見ろよ」ニックが口を大きく開けて舌で歯を前に押すと、歯はほぼ真横に倒れた。“Oh, gross!” said Marvin.
「うわ、キモッ!」とマーヴィン。Nick and Stuart looked at him.
ニックとスチュアートが彼を見た。“I mean … cool!” said Marvin.
「いやその・・すげぇ!」マーヴィンは言い直した。ある日、マーヴィンはケイシーの髪型を見て「あんな髪型だったらどんな感じなんだろう」と思いました。
ケイシーのポニーテールは頭の横からぴょこんと飛び出しています。
What are you staring at?
なに見てんの?Your ponytail.
君のポニーテール。What about it?
これがどうかしたの?It’s cute. But you always wear your hair the same way.
かわいいよね。でもいつも同じ髪型じゃん。If I had long hair, I think I’d wear pigtails sometimes.
もし自分の髪がそんなに長かったら、たまにはツインテールするのに。What’s with you?
あんたどうしたの?Nothing.
別に。And your voice sounds so funny. What’d you do? Kiss your elbow?
声も変だよ。なにしたの?ヒジにキスでもした?No! What do you think I am? Weird?
ちがうってば!変な奴だと思ってんの?・・マーヴィンの女子化はまだまだ止まりません。
マーヴィンはどうなってしまうのか、ぜひ最後まで読んで確認してみてください!
➕で開く↑
正直それまでは英語多読の効果に半信半疑だったんですが、Marvin Redpostの3巻を読破したときに

これなら絶対に続けられるし、確実に伸びる!
と確信しました。
4巻以降も読み進めて、正直5~7巻はそこまで面白くなかったですが、最終巻の8巻を読破したとき・・
感動しすぎて、しばらく動けなくなりました。
- 最終巻の8巻が面白すぎたこと、
- 自分が洋書のシリーズを読破できたこと、
- もはや英語の勉強とか関係なく楽しめたこと・・
『達成感』って言葉じゃ言い表せないくらい嬉しくなって、「早く次の本を読みたい!」と思いました。
そこからは「Marvin Redpost」の作者の『ルイス・サッカー』さんの本を読みまくる日々。
気がついたらTOEICのリーディングが最後まで余裕で解き終わるぐらい「英語を読む力」が伸びていたんです↓


「Marvin Redpost」に出会う前は、自分がTOEIC800点を超えられるとは夢にも思っていませんでした。
よく言われるような「単語帳をボロボロになるまで読んで、問題集をくり返し解いて・・」みたいな勉強法は僕には絶対ムリだから、TOEICは諦めていたんです。
でも「Marvin Redpost」に出会って英語多読にハマってからは「これならいける・・」という感覚がありました。

「Marvin Redpost」の全8巻を読破すると見える世界が変わるので、ぜひチャレンジしてみてください!
最初の3行で英語多読のコツを解説

↑Marvin Redpostの最初の3行を使って英語多読のコツを説明していきます。
「むずかしい・・」と思った人も安心してください。
英語多読の最大のコツは『わからないところは飛ばすこと』です。
英語を読んでたらわからないことだらけです。
わからないことを1つ1つ潰していたら時間がかかりすぎるし、いつまで経っても英語の全体像がつかめません。
疑問点がたくさん出てくると思いますが、まずは気にせずどんどん読み進めるのが重要です。
(どうしても気になるときはChatGPTに聞いてみてください)

まずは細かいことは気にせず、英語を読むことに慣れていきましょう!
1.Marvin Redpost put down his pencil.

訳:マーヴィン・レッドポストは鉛筆を置いた。
シンプルな「A⇒B」の文です。
「A:マーヴィンが」「⇒:置いた」「B:鉛筆を」
多読では、知らない単語に出会ったら意味を推測しながら読んでいきます。
↑は『put』の意味がわからなくても、『down:下に』がわかれば「鉛筆を置いたんだろうな」ってわかりますよね。
こんな感じで「putは『置く』みたいな意味なんだろうな」という推測が蓄積され、putにくり返し出会うことで推測が確信に変わります。
2.He was the first one done.

訳:彼は一番最初に終わった人だった。
2文目でいきなり複雑ですが、「He = the first one done(最初に終わった人)」という「A=B」の文です。
ここでの「one」は「1」ではなく、「人」や「もの」という意味です。
one(人)やdone(終わった)がわからなくても、first(最初の、一番の)から文の意味が推測できます。
- マーヴィンがなにかで一番だったんだな
- さっき鉛筆を置いたから、テストか課題が最初に終わったのかな
↑このくらいの理解度で十分です。
- そもそも「the」って何?
-
「the」「a」「an」は冠詞と呼ばれ、名詞の前につきます。
「冠詞」は英語の疑問ランキングで断トツ1位になるぐらい難しいんですが、「真・英文法大全」という本の説明がわかりやすかったので引用します。
theについてtheの核心は共通認識という発想です。
theは、あなたと私(そこに居合わせた人みんな)で共通に認識できるものに使います。みんなで「せ~の……」と一斉に指をさせるならtheを使う感覚です。
theは、that「あれ」から生まれた単語です。theの「特定」する感じはthatに由来するものなんです。theに「例のあれ」という感覚を持ってもいいでしょう。
マーヴィンのクラスで「最初に終わった人は誰?」と聞いたら全員がマーヴィンを指させるので、「the first one」には「the」をつけるという感覚です。
a/anについてtheは共通認識できるときに使いますが、aについてはそれを裏返して共通認識できない→たくさんある中の1つにはaを使います。
oneからanが生まれ(oneとanは発音も似ている)、anからnがとれてaになりました。元々がone「1」なので、a/anも「たくさんある中の1つ」となるのです。
anは母音(あいうえお)の前につき、aは子音(あいうえお以外)の前につきます。
例:a banana / an apple ←ネイティブ的にa/anが逆だと読みづらい
- 「one」がなんで「人」や「もの」って意味になるの?
-
この「one」は日本語でいうと「赤いのがほしい」の「の」です。
- Which pen do you want?(どのペンがほしい?)
- The red one, please(赤いのがほしい).
今回の「He was the first one done」は「最初に終わったのはマーヴィンだった」という感じです。
「He was the first person done」も間違いじゃないですが、「最初に終わった人物はマーヴィンだった」という感じで堅苦しくなります。
- なんで「first one done」って順番になるの?
-
(これはかなり難しい文法なので理解できなくてOKです。僕も今回ChatGPTに聞きながら理解しました↓)
「first one done」は「最初の」「人」「終わった」という順番になっていて変な感じがします。
日本語では「最初に」「終わった」「人」って順番で並べるし、英語でも「big red apple」のように「大きくて」「赤い」「リンゴ」という順番で並べます。
じゃあなんで「first one done」という順番になるかというと、「first one who was done」の「who was」を省略した形だからです。
(who wasについてはざっくり文法講座を読めばなんとなく理解できるはずです)
要するに、「first one done」は「最初に」「終わった人」という順番なんです。

3.He took his report to Mrs. North.

訳:彼はレポートをノース先生に持っていった。
tookは「take」の過去形です。
「take」は日本語訳より↓のイメージで覚えてみてください。

「A:マーヴィンが」「⇒:takeした」「B:レポートを」がこの文の骨組みで、
「to Mrs. North:ノース先生に」は補足説明です。
「took」がわからなくても、「his report to Mrs. North(レポートをノース先生に)」から「レポートを提出したんだな」って推測できます。
英語多読は『知ってる単語だけでストーリーを推測するゲーム』です。
↓これだけの情報から「細かいことはわからないけど、レポートを一番に提出したんだな」と推測できれば十分。
- Marvin Redpost 〇〇 down his pencil.
- He was the first 〇〇 〇〇.
- He 〇〇 his report to Mrs. North.

知ってる単語だけを読んでいくだけでも単語の並べ方(=文法)がわかってくるし、知らない単語も何度も出会ううちに『推測』が『確信』に変わって覚えられます。
↑これが英語多読で単語力/文法力/読解力などが伸びる理屈です。
1巻の1章を全文解説!

さらに続きを読んでいきましょう。
1章の全文を解説しながら多読のコツを説明していきます。

まずは解説を見ずに英文を読んでみてください!
1章前半:ノース先生とのやりとり

マークがある文には図解やコツの紹介があります。
を押すと日本語訳と解説が表示されます↓
- Mrs. North looked at it.
-
訳:ノース先生はそれを見た。
- look at :〜を見る
- itはマーヴィンが提出したレポートのこと
難易度:★☆☆☆☆
- “I can’t read this,” she said.
-
訳:「これ、読めないわ」と彼女は言った。
- 小説ではセリフの後に「she said(彼女は言った)」などがつくのが一般的。
難易度:★☆☆☆☆
- He had to copy it over.
-
訳:彼はそれをもう一度書き写さなければならなかった。
文法解説:- had:haveの過去形
- have to ~ :「〜しなければならない」
- copy over :「書き直す」「書き写す」
難易度:★★☆☆☆
- “Neater this time, Marvin,” said Mrs. North.
-
訳:「今度はもっときれいにね、マーヴィン」とノース先生は言った。
- neat:きちんとした、きれいな
- neater:よりきれいに(形容詞に”er”がつくと『より〇〇』になる)
- said Mrs. North:「Mrs. North said」と逆の順になっている。小説でよく使われる形。
難易度:★★☆☆☆
- Marvin frowned.
-
訳:マーヴィンは顔をしかめた。
- frown は「眉をひそめる、顔をしかめる」
難易度:★☆☆☆☆(動詞の意味がわかれば簡単)
- He was in the third grade.
-
訳:彼は3年生だった。
- grade:〜年生
難易度:★☆☆☆☆(基本的な表現)
- His class had been learning cursive writing.
-
訳:彼のクラスは筆記体の書き方を習っているところだった。
- learn:学ぶ
- had been learning は過去完了進行形(~しているところだった)
- cursive writing:筆記体
難易度:★★★☆☆
- “It’s because I’m left-handed,” Marvin complained.
-
訳:「左利きだからだよ」とマーヴィンは文句を言った。
- It’s because 〜:〜だからだ
- complain:不平を言う、文句を言う
難易度:★★☆☆☆
- “It’s impossible to write neatly when you’re left-handed.
-
訳:左利きだと、きれいに書くなんて無理だよ。
この「it」は『仮主語』と呼ばれるものです。
英語は結論を早く言いたい言語なので、「不可能なんだよ。左利きがきれいに書くことは」という言い方をすることがあります。とにかく早く「不可能」を言いたいんです。
「左利きがきれいに書くこと」=「不可能」というシンプルな「A=B」の文にすると、「A」が長くなりすぎてしまいます↓
- impossible:不可能
- write neatly:きれいに書く
- left-handed:左利き
難易度:★★★☆☆(文構造がやや複雑)
- Everything is backwards.”
-
訳:すべてが逆なんだよ。
- backwards:副詞で「逆に、反対に」
難易度:★☆☆☆☆(意味はシンプル)
- “I’m left-handed,” said Mrs. North.
-
訳:「私も左利きよ」とノース先生は言った。
難易度:★☆☆☆☆
- “Oh,” said Marvin.
-
訳:「あ、そうなんだ」とマーヴィンは言った。
難易度:★☆☆☆☆
- “We’re lucky to be left-handed,” said Mrs. North.
-
訳:「左利きでよかったわね」とノース先生は言った。
- to be left-handed:左利きであること
難易度:★★☆☆☆(中学後半レベル)
- “It means we have royal blood.”
-
訳:「私たちは王家の血を引いてるってことよ。」
- It means ~:「〜という意味だ」
- royal blood:直訳「王家の血」
難易度:★★☆☆☆
- She smiled at him.
-
訳:彼に向かってほほえんだ。
- smile at 人:「〜に向かって笑いかける」
難易度:★☆☆☆☆
- “You’d write neater if you slowed down,” she said.
-
訳:「もっとゆっくり書けば、もっときれいに書けるのに」と彼女は言った。
- if:もし
- neater:よりきれいに
難易度:★★★☆☆
- “It isn’t a race.”
-
訳:「競争じゃないのよ。」
- race:レース、競争
難易度:★☆☆☆☆
1章後半:マーヴィンのレポート

- He returned to his seat.
-
訳:彼は席に戻った。
- return to ~:〜に戻る
難易度:★☆☆☆☆
- He picked up his pencil and wrote as fast as he could.
-
訳:鉛筆を手に取ると、できるだけ速く書いた。
1つの「A」に対して2つの「⇒B」があるパターンです。
「his report」は書かなくてもわかるので省略されています。
- pick up:拾い上げる、手に取る
- as 〇〇 as~:~と同じだけ〇〇
- couldはcanの過去形
⇒as fast as he could:彼ができる限り(he could)と同じだけ速く⇒できるだけ速く
難易度:★★☆☆☆
- He had to write twice as fast this time, just to catch up with everyone else.
-
訳:今回は、みんなに追いつくために2倍の速さで書かないといけなかった。
- twice as fast:2倍速く
- just:「〜するだけでも」みたいなギリギリ感の強調
- catch up with:〜に追いつく
- everyone else:ほかの全員
難易度:★★★☆☆
- He had to write a report on something he read in Current Events.
-
訳:「カレント・イベント」で読んだ何かについてレポートを書かないといけなかった。
「A⇒B」の文ですが、「B」がめちゃくちゃ長くなっています。
重要なのは「on」です。「on」には「~の上に」という意味があるので、
「a report on something」は「somethingに基づいたレポート」というイメージになります↓
じゃあ「somethingって何?」を説明するのが「he read in Current Events(彼がカレント・イベンツで読んだ)」の部分です。
- Current Events:児童向け新聞の名前
難易度:★★★☆☆
- Current Events was a newspaper for children.
-
訳:「カレント・イベント」は子ども向けの新聞だった。
難易度
- This is what Marvin wrote.
-
訳:これはマーヴィンが書いたものです。
難易度:★★☆☆☆
- The King of Shampoon is looking for his lost son.
-
訳:シャンプーン国の王様は、行方不明になった息子を探している。
- look for:探す
- lost:失われた
- lost son:行方不明の息子
難易度:★★☆☆☆
- The son’s name is Prince Robert.
-
訳:その息子の名前はロバート王子。
難易度:★☆☆☆☆
- Prince Robert was kidnapped the day he was born.
-
訳:ロバート王子は、生まれた日に誘拐された。
- was kidnapped:誘拐された(受け身の形)
- the day he was born:彼が生まれた日
難易度:★★★☆☆
- That was nine years ago.
-
訳:それは9年前のことだ。
- ago:〜前
難易度:★☆☆☆☆
- Prince Robert is nine years old.
-
訳:ロバート王子は9歳だ。
- is nine years old:年齢を表す定型表現
難易度:★☆☆☆☆
- He has red hair and blue eyes.
-
訳:彼は赤い髪と青い目をしている。
- has:持っている(haveの三人称単数現在形)
- red hair and blue eyes:2つの名詞を and で接続
難易度:★☆☆☆☆
- Unless he’s dead.
-
訳:もし彼が死んでいなければ、の話だけど。
- unless:〜でない限り
- 文としては前文の続きとして理解する必要あり。
「He has red hair and blue eyes unless he’s dead.」を小説の表現としてあえて分割している。
「彼は赤毛に青い目をしている。生きていれば」というイメージ。
難易度:★★★☆☆
- The King is going all around the world looking for his lost son.
-
訳:王様は世界中を回って息子を探している。
- all around the world:世界中を
- look for:探す
難易度:★★★☆☆
- He hopes he isn’t dead.
-
訳:王様は、息子が死んでいないことを願っている。
- 1つ目の「he」は王様、2つ目の「he」は息子を表す。
- he(王様)はhe isn’t dead(息子が死んでいない)ことを望んでいるという形
難易度:★★☆☆☆
- So do I.
-
訳:ぼくもそう思う。
こういう謎の表現はChatGPTに聞いてみましょう。くわしく教えてくれます↓
アプリのインストール
- iPhoneの人はこちら:App Store
- Andoroidの人はこちら:Google Play
難易度:★★☆☆☆(省略表現に慣れていないと難しい)
- This week the King is in Washington, D.C.
-
訳:今週、王様はワシントンD.C.にいる。
難易度:★☆☆☆☆
- The End
-
訳:おしまい。
- 定型表現。ストーリーや作文の終わりに使う。
難易度:★☆☆☆☆
- Marvin finished writing just as the bell rang for recess.
-
訳:休み時間のチャイムが鳴ったちょうどそのとき、マーヴィンは書き終えた。
- finished writing:書くことを終えた
- just as ~:ちょうど〜したとき
- the bell rang:チャイムが鳴った
- recess:学校の「休み時間」
難易度:★★★☆☆
- He gave his report to Mrs. North, then ran outside to play wall-ball.
-
訳:彼はレポートをノース先生に渡し、それから外に走って出て、ウォールボールをしに行った。
- outside:外に
- wall-ballの動画↓
難易度:★★☆☆☆
- Marvin was nine years old.
-
訳:マーヴィンは9歳だった。
- nine years old:年齢を表す定番の言い方
難易度:★☆☆☆☆
- He had red hair.
-
訳:彼は赤い髪をしていた。
難易度:★☆☆☆☆
- He had blue eyes.
-
訳:彼は青い目をしていた。
難易度:★☆☆☆☆
- He lived in a small town, not too far from Washington, D.C.
-
訳:彼は、ワシントンD.C.からそれほど遠くない小さな町に住んでいた。
- not too far from ~:〜からそれほど遠くない
- Washington, D.C.:アメリカの首都(作文と現実がリンクしている)
難易度:★★☆☆☆

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1巻 2~10章の単語リストとあらすじ


2章以降は↓の単語リストを見ながら読み進めてみてください!
単語リストには↓の単語帳に出てくる単語は載せていません。
「Marvin Redpostに出てきたけど単語リストに載っていない単語」=「超重要単語」なので、Kindleの辞書機能を使って調べてみてください!

各章を読み終わったらあらすじを見て答え合わせ!
- 第2章の単語リスト
-
1 went 行った(goの過去形) 2 brave 勇敢な 3 rode 乗った(rideの過去形) 4 suicide 自殺 5 hill 丘、坂 6 afraid 怖がって 7 pet かわいがる 8 careful 気をつける 9 bite 噛む 10 growl うなる 11 lick 舐める 12 stupid バカな 13 rat ネズミ 14 ran 走った(runの過去形) 15 cotton candy わたあめ 16 pound 動物収容所 17 fight ケンカ 18 believe 信じる 19 keep ~ from … 〜を…させないようにする 20 kidnap 誘拐する 21 exclaim 強い語調で言う 22 smart 賢い 23 amaze びっくりさせる 24 quickly すばやく 25 caught 理解した(catchの過去形) 26 remember 覚えている 27 at birth 生まれた時に 28 else 他の 29 thought 考えた(thinkの過去形) 30 figure out 理解する 31 hide 隠す 32 somewhere どこか 33 bunch of 〜集まり 34 adopt 養子にする 35 bet 〜に賭ける 36 garbage ゴミ 37 bin 容器 38 orphange 孤児院 39 castle 城 40 servant 召し使い 41 shrug 肩をすくめる 42 ticket 交通違反切符 43 wish 願う 44 luck 運 45 remind 思い出させる 46 kill 殺す 47 for sure きっと
- 第2章のあらすじ
-
マーヴィンの親友2人(スチュアートとニック)がケンカを始めます。
マーヴィンはなんとか話題を変えるために「自分は誘拐されたロバート王子なんだ」という話をします。
家族はみんな茶色い髪と目をしてるのに、自分は行方不明の王子と同じ赤毛と青い目。
しかも今日ノース先生に「左利きは王家の血を引いてる証」と言われた。
親友2人は「絶対ロバート王子じゃん!お城に住めてうらやましい!」と大興奮。
2~8巻のあらすじと全単語リスト

ここからは2巻以降のあらすじと全単語リストを紹介します。
どんどん読み進めてみてください!
2巻(面白さ:★★★★☆)
「マービンはいつも鼻をほじってる」という噂が流れました。
ガキ大将のクラレンスが広めた噂なんですが、みんなその噂を信じています。
マービンの2人の親友さえ、「マービンと一緒にいると自分も鼻をほじってると思われる」とマービンを遠ざけます。
マービンはこの問題を解決することができるんでしょうか?それとも一生いじめられっぱなしでしょうか?
3巻(面白さ:★★★★★)
「ヒジにキスすると女の子になる!」
マービンの隣の席の女の子キャシーはそう言いはります。
マービンはキャシーの言うことを信じていませんですが、偶然ヒジにキスしてしまいます。
彼は女の子になってしまったのでしょうか?
小学生男子・女子の「あるある」がいっぱいの微笑ましい1冊です!
4巻(面白さ:★★★★☆)
マービンの2人の親友はマービンのことを「世界一幸せな少年」だと思っています。
なぜなら、担任のノース先生に犬の世話のアルバイトを頼まれたからです。
バイト料は1日3ドル、無事に1週間過ごせたら4ドルのボーナスがもらえます。
マービンはノース先生の家に1人きり!
でも事態はどんどん「ボーナスがもらえない」方向に進んでいって・・
5巻(面白さ:★★★☆☆)
アメリカ合衆国の大統領がマービンの教室にやってくる!
しかも大統領は生徒1人1人の質問に答えてくれるそうです。
さらに、その様子は全てテレビ放送されるらしく、マービンはめちゃくちゃ緊張します。
「誰かと質問がかぶったらどうしよう?」
「自分の番が回ってきたときに何も話せなかったら?」
「大統領とクラスのみんなの前で恥をかくかも?」
6巻(面白さ:★☆☆☆☆)
マービンと親友2人はお泊り会を開きます。
親友のニックの誕生日だからです。
みんなでニックの家の裏庭に寝袋をひいて寝ていると、マービンは頭の上で「何か光るもの」が飛んでいるのを見ました。
空飛ぶ誕生日ケーキ?それとももっと変わったもの?
次の日、ものすごく変わった子が転校してきます。
7巻(面白さ:★★★☆☆)
「マービンが新しい自転車で『自殺坂』を下るよ!」とみんなが言い出します。
しかもマービンが自殺坂を下るところをみんなが見に来るというのです。
友達も、家族も、憧れの兄さんまで・・
本当のことを言うと、新しい自転車はマービンには大きすぎて、乗るだけでフラフラしてしまいます。
おまけにシフトギア?ブレーキ?なんだそれ!
一体マービンはどうしたらいいんでしょうか?
8巻(面白さ:★★★★★)
ケイシー・ハピルトンは普通の女の子ではありません。
元々消防署だった建物に住んでいて、「魔法の水晶」を持っているんです!
ケイシーはマービンに「一緒に魔法の水晶に願い事しよう!」と持ちかけます。
「魔法の水晶」は本物なのか?それともマービンはケイシーにからかわれているだけなのか?
シリーズ最終巻にふさわしい、爽やかな1冊です!
Marvin Redpostは絵柄が2種類あるので注意!
\絶対こっち!/

\おすすめしない/



絵柄は好みだと思いますが、挿絵の数は↑の左ver.の方が圧倒的に多いです。
1巻の挿絵数を比較 | 左の絵ver. | 右の絵ver. |
---|---|---|
1章 | 3個 | 0個 |
2章 | 4個 | 1個 |
3章 | 7個 | 2個 |
4章 | 5個 | 1個 |
5章 | 7個 | 1個 |
6章 | 3個 | 1個 |
7章 | 6個 | 1個 |
8章 | 5個 | 1個 |
9章 | 3個 | 1個 |
10章 | 6個 | 1個 |
合計 | 49個 | 10個 |
価格(2025/06現在) | 1,088円 | 1,076円 |

初心者の人にとって挿絵の数は重要なので、絶対に左ver.で!
Amazonで普通に検索すると右ver.だけが表示されるんですが、
↓のリンクから左ver.も購入できるので絶対にこちらを読んでください。
これは僕個人の感想(オタクの文句)ですが、右ver.からは作品への愛を感じません。
挿絵のタイミングで「大事なのはそこじゃないだろ・・」と思うことが多々あります。
僕は右ver.だったら絶対に英語多読にハマっていません。
Marvin Redpostを読破したら「English Grammar in Use」にチャレンジ!
Marvin Redpostを読破したら「英語を読むこと」にだいぶ慣れてくるので、イギリスの文法書「English Grammar in Use」にチャレンジしてみてください。
全て英語ですが、簡単な英語で書いてあるし、イラストと例文がメインなので読みやすいのでMarvin Redpost読破の後なら余裕で読めます。
なんなら日本のクソややこしい文法書よりよっぽど読みやすいです↓

左のページが解説、右が練習問題になっていますが、練習問題は解かずに解説を読むだけでOKです。


1回では理解できないので、くり返し読んでみてください!
おすすめ洋書ロードマップ【最終目標:ハリポタ】

次に、Marvin Redpost以降に読むべき本をまとめたロードマップを紹介します。
まずはMarvin Redpostの作者「ルイス・サッカー」さんの本を難易度順に読んでいきましょう。
ルイス・サッカーさんの最難関本「Holes」を読破できたら大人向けの小説にもチャレンジし、最終的にはハリポタ読破を目指します。

あらすじと重要単語リストを紹介するので参考にしてみてください!
①Someday Angeline
Angelineは天才少女。
聞いたことのないはずことも知っているし、レッスンなしでピアノが弾けるし、天気予報も100%。
でもAngelineにとって、天才であることはつらいことばかり。
8才で小学6年生のクラスに入れられた彼女は、クラスメイトから「変人」と呼ばれます。
そんな彼女を救ったのは、小5男子のGoonと、彼の担任教師Mr.Bone(女性)でした。
②Dogs Don’t Tell Jokes
「Someday Angeline」の2年後の話。
Gary W. Booneのジョークで笑ってくれるのはAngelineだけ。
学校のみんなは彼をただの「マヌケ」だと思っています。
そんな彼が、学校のタレントショーで1人漫談をすることに。
彼は学校のみんなを笑わせることができるのか?
それとも、みんなの「笑いもの」になるだけ・・?
③There’s a Boy in the Girls’ Bathroom
Bradley Chalkersは問題児。
彼の言うことはウソばかり。
クラスのみんなが彼のことが嫌いでした。
先生たちも・・。
でも、スクールカウンセラーのCarlaは違いました。
生まれ変わったBradleyを、きっとあなたも好きになります。
④Pig City
Lauraが作ったのは、「Pig City」という秘密クラブ。
「Pig City」の幹部3人がコソコソ話しているところを、たまたま聞いてしまったGabriel。
Lauraのことが好きなGabrielは「Pig City」のことが知りたくて、Lauraに秘密の手紙を書きます。
その手紙が、Lauraのことが嫌いなSheilaに書き換えられて・・
⑤The Boy Who Lost His Face
Davidとその友達たちは、「魔女」とウワサされているおばあさんから杖を奪おうとします。
Davidは魔女だなんて信じてないし、1人暮らしのおばあさんから杖を奪ったりしたくありません。
友達たちがおばあさんにひどいことをしている間、Davidはただ見ていることしかできませんでした。
次の日から、彼らがおばあさんにしたことが順番にDavidにも起こりはじめます。
この呪いのせいで、好きな子をデートにも誘えない!
はたして呪いは本物なのか?それともDavidがチキンなだけ・・?
⑥Holes

絶対おすすめの定番作品!
無実の罪で逮捕されたStanleyは、少年更生施設「Camp Green Lake」に送られます。
「Green Lake」とは名ばかりで、そこは緑(Green)も湖(Lake)もない一面の荒地。
そこでは罪を犯した少年達が来る日も来る日も穴を掘らされています。
直径1.5メートル、深さ1.5メートルの穴を掘るのが1日のノルマ。
これを終えるまでその日は休めません。
水も十分に与えられず、毎日休みなくただひたすら穴を掘り続けます。
そんなある日、Stanleyが「あるもの」を見つけて事態は急変。
果たして、「Camp Green Lake」は本当にただの少年更生施設なのか?
少年達に穴を掘らせる本当の目的は?
⑦Master of the Games
舞台は1880年代。
主人公はスコットランドの貧乏な家庭に生まれたJamie McGregor。
Jamieは貧乏生活を脱するため、ダイヤモンド発掘で盛り上がっている南アフリカに1人で旅立ちます。
Jamieが南アフリカで出会ったのは、雑貨店の店主Salomon Van Der Merwe。
Van Der Merweはその地域の有力者で、彼の言う通りにすれば必ずダイヤモンドを発見できるとのこと。
Van Der Merweの指示通りダイヤ探しに出発したJamieに、衝撃の展開が!?
⑧ハリポタ洋書にチャレンジ!

ついにハリポタにチャレンジ!
ハリポタは小説を読破しても終わりじゃありません。
小説を読み終わったらオーディオブック(朗読音声)をぜったい聴いてください。
\Amazonで試し聴きできます/

朗読のStephen Fryさんの演技がよすぎる・・
↓オーディオブックはめちゃくちゃ長く楽しめます。
- 1巻:9時間33分
- 2巻:9時間43分
- 3巻:12時間3分
- 4巻:20時間54分
- 5巻:29時間2分
- 6巻:20時間31分
- 7巻:23時間59分
合計:134時間45分!
『英語多読』は社会人の趣味としてコスパ最強!

待ち合わせのカフェで┃休日に自宅で
多読は最初はお金がかかりますが、レベルアップしていけばどんどん格安になっていきます。
例えば初心者向けの洋書は『1,000円で40ページ』とかですが、ハリポタは全巻セットなら『7,800円で4,122ページ』とケタ違いに安いです。
海外ドラマもHuluやNetflixを使えば月1,000円ぐらいで観られるし、英語多読はかなりコスパのいい勉強法です。

小説やドラマを楽しむだけで英語力が伸びるのはオトクすぎる!
この記事で紹介したロードマップの通り洋書を読んでいけば一生モノの英語力を身につけることができます。
↓英語多読の初期投資ならこれ。絶対に後悔させません。