【英語多読に特化】30分で英語がざっくり読めるようになる文法講座

- 英語を読むのしんどい
- 文法も頭に入ってこないし・・
- どうやったら英語が読めるようになるの?
実は、英語の基本ルールってめちゃくちゃシンプルなんです。
でも文法書はやたら分厚いし細かいし、どんどん混乱してきますよね。

初心者の人が独学で文法書を理解するのは難しいです・・
この記事では、僕が英語を大量に読んでたどり着いた英語を『読む』ために必要な「最低限の土台」だけをまとめました。
「書く/話す」を想定すると細かい文法が必要になりますが、『読む』だけなら知るべきルールはグッと少なくなります。

- 英語はたった2パターン(A⇒B / A=B)
- 品詞をざっくり理解するだけで読みやすくなる
- 長文でも「骨組み」だけ拾えば意味はわかる
↑こんな内容を前半でお伝えし、後半では文法書でもあまり説明されない「英語をスッキリ理解するコツ」に踏み込みます。

30分で全て読めるし、冒頭だけでもかなり役に立つのでぜひ読んでみてください!
この記事の内容は↓の本の内容がベースになっています。


↑この本めちゃくちゃおすすめなので、あわせてチェックしてみてください!
- 1周目の人は読まないで!
-
この枠の中の内容はすこし細かい話なので、最初は読み飛ばしてOKです。
2周目以降に目を通してみてください。
英語はたった2パターン!

学校では「英語は5つに分けられる」と習います。(SVOCとかいうやつです。マジで嫌ですね)
いきなり5個に分けるのは細かすぎるので、まずは次の2個だけでOKです。
- A⇒B:「AがBに〇〇する」
- A=B:「AはBだ」

順番に説明していきます!
①A⇒B 『I love you』タイプ

「I love you」は 『わたし』が、『Love』する、『あなた』を という形になっています。
「わたし(A)」から「あなた(B)」に向かって「⇒:愛す」という矢印が伸びている「A⇒B」の形です。
- A :わたし(主役)
- ⇒:愛す(行動)
- B :あなた(相手)

英語は基本的に「主役⇒相手」の順番になります!
②A=B 『This is a pen』

「This is a pen」は「これ=ペン」という形。
「これ(A)」と「ペン(B)」はイコールですよ~という「A=B」の形です。

これも「主役=相手」の順番!
- 「a pen」の「a」について
-
「a」「an」「the」は『冠詞』と呼ばれ、名詞(あとで説明)の前につきます。
「冠詞」は英語の疑問ランキングで断トツ1位になるぐらい難しいんですが、「真・英文法大全」という本の説明がわかりやすかったので引用します。
先に「the」についての説明から↓
theについてtheの核心は共通認識という発想です。
theは、あなたと私(そこに居合わせた人みんな)で共通に認識できるものに使います。みんなで「せ~の……」と一斉に指をさせるならtheを使う感覚です。
theは、that「あれ」から生まれた単語です。theの「特定」する感じはthatに由来するものなんです。theに「例のあれ」という感覚を持ってもいいでしょう。
「the」は特定する感じ、「a」と「an」は特定しない感じです↓
a/anについてtheは共通認識できるときに使いますが、aについてはそれを裏返して共通認識できない→たくさんある中の1つにはaを使います。
oneからanが生まれ(oneとanは発音も似ている)、anからnがとれてaになりました。元々がone「1」なので、a/anも「たくさんある中の1つ」となるのです。
anは母音(あいうえお)の前につき、aは子音(あいうえお以外)の前につきます。
例:a banana / an apple ←ネイティブ的にa/anが逆だと読みづらい
「品詞」で英語をシンプルに!


英語をよりシンプルに考えるために必要なのが「品詞」という考え方です。
「うわ、文法用語・・」ってなると思いますが、品詞はそこまで難しくありません。

品詞は英単語を「使い方」ごとにグループ分けしたものです!
特に大事な品詞は次の4つ。
- 動詞:動作を表す
- 名詞:物の名前を表す
- 形容詞:「名詞」を説明する
- 副詞:「名詞」以外を説明する
なかでも大事なのは「動詞、名詞、形容詞」で、この3つがあれば英語の「骨組み」を作ることができます。

それぞれの品詞の役割について説明していきます!
- 品詞は全部で11種類
-
品詞は全部で11個あります。いまは気にしなくてOK!
- 動詞
- 名詞
- 形容詞
- 副詞
- 代名詞(he,she,theyなど)
- 助動詞(can,must,shouldなど)
- 前置詞(on,in,atなど)
- 冠詞(aとthe)
- 接続詞(and,but,orなど)
- 疑問詞(when,who,howなど)
- 間投詞(oh,wowなど)
↑で色がついていない品詞は中学英単語アルファで覚えるのがおすすめです。
❺~⓫の重要単語は100単語ぐらいなのでそこまで大変じゃありません(完璧に覚える必要もないです)。
動詞:動作を表す単語

「動詞」は『動き』を表し、「A⇒B」「A=B」の矢印(⇒)とイコール(=)にあたる単語です。
love(愛す), come(来る), go(行く)など。

英文には必ず動詞が含まれます!

矢印(⇒)にあたる単語は「一般動詞」と呼ばれ、ほとんどの動詞が一般動詞です。
イコール(=)にあたる単語は「be動詞」と呼ばれ、「am、are、is、was、were、been」だけです。
「am、are、is、was、were」がよくわからない人は↓の動画の「13:53~19:30」を観てみてください。
「been」は難しいので後で説明します。
▼「13:53」から始まるように設定しています。
- 「A=B」で考えた方がわかりやすい一般動詞も
-
「一般動詞」は「A⇒B」に使われますが、何個か「A=B」で考えた方が理解しやすいものもあります。
- look:〜に見える
- sound:〜に聞こえる など
例えば「You look happy(あなたは幸せに見えるね!)」は「you = happy」です。
- 「A⇒BC」や「A⇒」みたいなパターンも
-
「A⇒B」の応用編として、「A⇒BC」のようなパターンもあります。
(AがBにCをあげたとか、AがBをCにしたとか)
「A⇒」のようにBがないパターンも。
(Aが走ったとか、Aがジャンプしたとか、相手がいらない動作の場合)
いまは「そんなのがあるんだな」ぐらいでOKです。
- 動詞の後につく「s」について
-
動詞の後に「s」がつくことがありますが、これは「三単現のS」といいます。
He loves me.
三人称(わたしとあなた以外)で、単数で、現在形の動詞には「s」を付けるというマジで謎のルールです。
英語を書くときには大事ですが、読むときは別に関係ないので無視してください。
名詞:物の名前などを表す単語

名詞はモノの名前などを表す単語(dog, cat, boy)で、「A」と「B」の部分に使われます。
ちなみにI, you, she, me, him なんかは「代名詞」という名詞の仲間で、同じく「A」と「B」に使われます。

「Go!(行け!)」などの命令形をのぞき、名詞は英文に必ず含まれます!
- アイ,マイ,ミー,マインについて
-
学校で「アイ, マイ, ミー, マイン」とか「シー, ハー, ハー, ハーズ」って謎の呪文を唱えた記憶ないですか?
この呪文は代名詞の変化を表したものです。
- I, my, me, mine
- you, your, you, yours
- he, his, him, his
- she, her, her, hers
- they, their, them, theirs
代名詞を「A」として使うときは赤字の形、「B」のときは緑字の形になります。
例:「I love her」「she loves me」
ちなみにmyは「私の〜」で、mineは「私のもの」です。
形容詞:名詞を説明する単語

形容詞はモノの『性質』や『状態』などを説明する単語で、「A=B」の「B」として使われます。
例えば、「The girl is cute」では「cute(かわいい)」が形容詞です。
The girl = cute という型になってますよね。その女の子(A)=かわいい(B)です。

形容詞は「A=B」の「B」になるのが基本!

でももう1つの使い方もあります・・

名詞の前に形容詞をつけることで、名詞を詳しく説明することができます。
例えば次のA⇒Bの英文で考えてみましょう。
The girl loves me!
:その女の子はオレのことが好きだ!
「女の子に好かれている」という自慢はできてますが、「どんな女の子に好かれているのか」がわかりませんよね。
もし、「その子かわいいんだよね~( ´_ゝ`)」と自慢したいのであれば、girl(名詞)の前にcute(形容詞)をつけます。
The cute girl loves me!
:あのかわいい子がオレのこと好きなんだよね~( ´_ゝ`)

cute(形容詞)がなくても英文は成立しますが、cuteがあることで情報が増えますよね!
「cute girl」は「かわいい女の子」という名詞扱いになります。

だから「cute girl」は「A」としても「B」としても使うことができます。
- I love the cute girl.
(わたしはあのかわいい子が好きです。『A⇒B』のB) - The cute girl is my girlfriend.
(あのかわいい子はわたしの彼女です。『A=B』のA) - She is a cute girl.
(彼女はかわいい女の子です。『A=B』のB)
副詞:名詞以外を説明する単語

ここまで説明してきた「動詞、名詞、形容詞」だけでも「英語の骨組み」を作ることができます。
でも「副詞」を使えば英語の表現をもっと豊かにすることができます。

いきなり細かく説明すると難しいので、例文を使って「副詞」の紹介をします!
↓さっきも出てきたこの例文を使います。
The cute girl loves me.
:そのかわいい女の子はオレのことが好きだ!
↑この英文に副詞を3つ足してみると・・
The extremely unbelievably cute girl seriously loves me!
- extremely:極めて、めちゃくちゃ
- unbelievably:信じられないくらいの
- seriously:真剣に、マジで
⇒その「めちゃくちゃ」「信じられないぐらい」かわいい女の子はオレのことを「マジで」好きだ!
英語としても日本語としてもわけわかんない文章ですが、説明のためなので許してください笑

それぞれの副詞がどんな役割をしているのか説明していきます!
副詞の役割1:動詞を説明する

まず、「副詞」は「動詞」をくわしく説明することができます。
The cute girl seriously loves me!
:そのかわいい女の子はオレのことを「マジで」好きだ!
「seriously:マジで」は「love」という動詞の意味を強めていますよね。
あの子、オレのこと『軽い気持ち』じゃなくて『マジで』好きなんだぜ!
というニュアンスです。

こんな感じで、副詞は動詞の補足説明をすることができます!
副詞の役割2:形容詞を説明する

次に、「副詞」は「形容詞」もくわしく説明することができます。
The unbelievably cute girl loves me!
:あの「信じられないぐらい」かわいい女の子はオレのことが好きだ!
「unbelievably:信じられないくらいの」は「cute」という形容詞の意味を強めています。
あの子って『ちょっとかわいい』ぐらいじゃなくて『信じられないぐらいかわいい』んだよね~( ´_ゝ`)
という超ノロケですね。

副詞は↑こんな感じで形容詞の補足説明もできます!
副詞の役割3:副詞を説明する

最後に、「副詞」は「他の副詞」もくわしく説明することができます。
The extremely unbelievably cute girl loves me!
:その「めちゃくちゃ」信じられないぐらいかわいい女の子はオレのことが好きだ!
「extremely:めちゃくちゃ」は先ほど出てきた「unbelievably」という副詞を強めています。
『信じられないくらいかわいい』ってレベルじゃなくて『超絶かわいい』んだぜ!
というベタ惚れ状態です。

副詞は↑こんな感じで副詞の補足説明もできるんです!
※副詞は名詞だけ説明できない!

ここまで、副詞は「①動詞、②形容詞、③他の副詞」を説明することができるということをお伝えしていきました。
「あれ、名詞は?」と思われたあなた、鋭いです!
副詞は名詞を説明できません!
名詞を説明するのは形容詞の仕事だからです!

副詞の役割4:文全体を説明する

副詞は「単語の説明」だけじゃなくて、「文の全体」を説明することもできます。
Seriously, the girl loves me.
:マジなんだって!あの子オレのこと好きなんだって!
「seriously:マジで」という副詞を文のはじめに置くことで、「The girl loves me」という文をまるごと説明しています。
信じてないだろ!マジなんだって!
という念押しに使えます。

「副詞は名詞以外なら何でも説明できる」と覚えておけばOK!
- 副詞はいろんなところに置かれる
-
英語では、副詞の位置によって「どこを強調したいか」が変わります。
- The girl loves me seriously.
副詞がいちばん後ろ。『あの子がオレのこと好き』という事実が大事で、真剣さは補足説明みたいな感じ。 - The girl seriously loves me
副詞が真ん中。『あの子がオレのこと好き』なのは前提で、『真剣』という事実が大事。 - Seriously, the girl loves me.
副詞が最初にくる。『マジなんだって!』という感じ。これは文全体を説明するパターンです。
- The girl loves me seriously.
骨組み以外の単語は飛ばしてもOK!

一旦まとめです!
ここまで、品詞を意識して英語をシンプルに考える方法をお伝えしました。
次の4つの図を見ればここまでの内容をざっくり思い出せると思います。




- 英語は「A⇒B」と「A=B」の2パターンだけ
- 英語の骨組みは動詞、名詞、形容詞で出来ている
- 形容詞は名詞を説明できる
- 副詞は名詞以外を説明できる。
文法書を読むと複雑な文法がたくさん書いてありますが、英語の基本はめちゃくちゃシンプルなんです。
大事なのは、「A⇒B」と「A=B」の骨組み以外は無視しても意味がわかるということ。
The extremely unbelievably cute girl seriously loves me!
↑こんなに長い英文も、骨組みは「The girl loves me」だけです。
「extremely」や「unbelievably」の意味がわからなくても、「その子がオレのことを好き」という骨組みはわかりますよね。
知らない単語は一生なくならないので、英語を読むときは「これは骨組みの単語じゃないから飛ばしてもいっか!」という意識がめちゃくちゃ大事です。

ここまで理解できれば、英語を読むのがかなり楽になります!
【上級編】英語が複雑になる4つの理由

英語の基本はめちゃくちゃシンプルですが、とはいえ英語ってめちゃくちゃ複雑ですよね。
英語が複雑になるのは、主に次の4つのせいです・・
- 関係詞
:2つの文がくっついて1つの文になる - 句と節
:「単語のかたまり」が形容詞や副詞になる - 動詞の活用
:動詞は変形して名詞、形容詞、副詞になる - 完了形
:過去の出来事が現在にも影響していることを示す
↑こんなの見ると気持ち悪くなりますよね・・
できる限りわかりやすく解説していくので、ぜひチャレンジしてみてください!

わかればどれもシンプルです!
①関係詞:「A=B」の文や「A⇒B」の文がくっつく

関係詞は2つの文をくっつけて1つの文にする。
(これが関係詞:who, which, that, what, whose, where, when, why, how)
英語が複雑で長ったらしくなる最大の原因は「関係詞」です。
とにかく、関係詞は「A=B」の文や「A⇒B」の文をくっつけて1つの文にするものだと覚えてください!

関係詞はややこしいですが、わかるとシンプルで便利です!
例えば次の2つの例文。
- A⇒B:I have a friend
(僕には友達がいます) - B=C:My friend is a teacher
(僕の友達は教師です)
「A」には「B」という友達がいる。「B」は教師。という2つの文です。
この2つの文を関係詞を使ってくっつけると・・
I have a friend who is a teacher.
:僕には教師をやっている友達がいます。
「A⇒B」と「B=C」を関係代名詞「who」でくっつけて「A⇒B(=C)」という1文にしています。

関係詞はめちゃくちゃよく使われるので、たくさん読んでるうちに慣れてきます!
色んなパターンがあるので、英語を大量に読んで慣れてみてください。
- I have a friend who plays tennis.
:僕にはテニスをやっている友達がいます。A⇒B(⇒C) - The girl who is a teacher plays tennis.
:その女の子(職業は教師)はテニスをします。A(=B)⇒C - This is the girl who I met yesterday.
:こちらは私が昨日会った女の子です。A=B(A⇒B)
②句と節:単語のかたまりが形容詞や副詞になる

前置詞+名詞などの「単語のカタマリ」が形容詞や副詞になる

「句」とか「節」とかの言葉はどうでもいいので気にしないでください!
実際の例文で説明してみます。
- The pen on the desk is mine.
:机の上のペンは私のです。 - I play tennis on Sunday.
:わたしは日曜日にテニスをします。
「on the desk」は「pen」という名詞を説明する形容詞の働きをしていて、
「on Sunday」は「play」という動詞を説明する副詞の働きをしています。
「on」とか「at」とか「in」とかは前置詞といいます。
前置詞については中学英単語アルファで勉強してみてください。
前置詞が文の途中に入ってくると英語が長くなってややこしくなりますが、英語の骨組みは常に「A⇒B」か「A=B」です。
例えば「The pen on the desk is mine」の骨組みは「The pen is mine」です。
③動詞が変形して名詞、形容詞、副詞になる

「動詞」は変形して「名詞」「形容詞」「副詞」になる

動詞は変形するのでややこしいです・・
でも、日本語でも動詞は変形しますよね。
- 食べる:動詞
- 食べること:名詞
- 食べるための:形容詞
- 食べるために:副詞
- パスタを食べるためのフォーク
:「フォーク」という名詞の用途を説明する形容詞 - パスタをたくさん食べるために運動する
:「運動する」という動詞の目的を説明する副詞
英語における「動詞の変形」はこんな感じです。
- to + 動詞
- 動詞 + ing
- 動詞 + ed
たとえば動詞「play」だとこうなります。
- to play:プレイすること、プレイするための〜、プレイするために〜
- playing:プレイすること、プレイしている〜、プレイしていると〜
- played:プレイしたこと、プレイされた〜、プレイされて〜
「名詞」「形容詞」「副詞」

それぞれ例文で説明していきます!
to+動詞
- 【名詞】
To play tennis is fun.
(テニスをプレイすることは楽しい) - 【形容詞】
a racket to play tennis
(テニスをプレイするためのラケット) - 【副詞】
I go to the park to play tennis.
(私はテニスをプレイするために公園に行く)
動詞+ing
- 【名詞】
Playing tennis is fun.
(テニスをプレイすることは楽しい) - 【形容詞】
a girl playing tennis
(テニスをプレイしている女の子) - 【副詞】
Playing tennis, I am happy.
(テニスをプレイしていると、私は幸せだ)
※ちなみに、中1で習う『現在進行形』も「動詞+ing」ですが、↑とは別物として考えた方がシンプルです。
「Kenta is playing the piano」は「ケンタ=ピアノを弾いている状態」という「A=B」の文と考えることもできますが・・
ムリに「playingが形容詞だから〜」と品詞で分解するより、『進行形』というひとまとまりの文法として覚えた方がシンプルです。
↓現在進行形について

動詞+ed(過去分詞)
- 【名詞:あとで説明する『完了形』で使う】
I have played tennis for 3 years.
(私は3年間テニスをプレイしたことを持っています
⇒私は3年間テニスをした経験があります) - 【形容詞】
a game played for many years
(長年プレイされたゲーム) - 【副詞】
Played everyday, the game quickly became popular.
(毎日プレイされて、そのゲームはすぐに人気になった)
↑この「動詞+ed」は『過去分詞』と呼ばれます。
中1で習う過去形も「動詞+ed」ですが、『過去分詞』とは完全に別物です。このあと説明します。
中2で習う『受け身(受動態)』に使われる「動詞+ed」は過去分詞です。
例えば「The piano is played by Kenta」は「そのピアノ=ケンタに弾かれる状態」という「A=B」の文として考えることもできます。
でもムリに「playedが形容詞だから〜」と品詞で分解するより、『受け身(受動態)』というひとまとまりの文法として覚えた方がシンプルです。
④完了形:過去の出来事が現在にも影響している

過去の出来事が現在にも影響していることを示す
最後に、英語学習者の心を折りまくってきた「完了形」について説明していきます。

めちゃくちゃ難しいので、理解できなくても落ち込まないでください!
完了形のカタチ
完了形の基本は have+『動詞+ed』です。
この「動詞+ed」は過去分詞ですが、「~したこと」という名詞であると考えるとわかりやすいです。
完了形は「~したこと」を「持っている(have)」というイメージを持ってください。
I have played tennis
→「テニスをプレイしたこと」を持って(have)いる

完了形の3つの意味
「~したことを持っている」⇒「過去の出来事を今も持っている」というイメージから、おもに次の3つの意味があります。
- 完了(ちょうど~したところだ)
- 継続(ずっと~している)
- 経験(~したことがある)
- I have just played tennis.
→「ちょうどテニスをしたこと」を持っている
→「ちょうどテニスをしたところだ」
→終わった(完了した)ばかりなので、今も汗だく

- I have played tennis since I was a child.
→「子供の頃からテニスをしたこと」を持っている
→「子供の頃からテニスをしている」
→昔から始めて、今もテニスを継続している - I have played tennis many times.
「何度もテニスをしたこと」を持っている
→「何度もテニスをしたことがある」
→今までに何度も経験がある

「完了形」は過去の出来事だけではなく現在とも繋がりがあるのがポイントです!
過去形とのちがい

中1で習う『過去形』はシンプルに過去のことを表します。
『完了形』とちがって、『過去形』には現在との繋がりはありません↓
(過去形)
I played tennis yesterday.
→昨日テニスをしました。(シャワーをあびてスッキリ状態)
(完了形)
I have just played tennis.
→ちょうどテニスをしたところだ。(まだ汗だく状態)
2種類の「動詞+ed」
ここで注意点です。
同じ「動詞+ed」でも、
- 過去形の動詞+ed
- 過去分詞の動詞+ed
はまったくの別物です。見た目は同じなのに、役割がまったく違うんです・・

僕は学生時代にこれが理解できなくて英語が嫌いになりました・・
しかも、困ったことに「play(原形) – played(過去形) – played(過去分詞)」みたいにedで終わる動詞ばかりじゃないんです。
中学でこんな表を覚えさせられませんでしたか?

この表は「不規則動詞変化表」といって、名前の通り「不規則に変化する動詞」をまとめたものです。

マジで嫌ですね・・
でも不規則に変化するのは「よく使う単語だけ」なので安心してください。
たぶん、英語ネイティブの人が

「ed」付けると発音しにくくない?
よく使う単語は例外として言いやすくしない?
って思ったんだと思います(勝手な推測です)。
不規則動詞は使う頻度が高い単語ばかり。
だからこそ、「覚えよう」としなくても、英語をたくさん読んでいれば自然と身につきます。
- go – went – gone
- eat – ate – eaten
- write – wrote – written
- take – took – taken
…こういうのは、丸暗記するより何度も目にする方が圧倒的に定着しやすいです。
- 名詞+過去形
I broke the window.
私はその窓を壊した。 - 名詞+be動詞+過去分詞:受け身
The window was broken by me.
その窓は私に壊された。 - 名詞+have+過去分詞:完了形
I have broken the window.
私はその窓を壊してしまった(今も壊れている)。

↑この3つを意識して英語を読みまくれば不規則動詞は自然と覚えられます!
文法がわかれば単語力不足をカバーできる!
上級編として、英語が複雑になる4つの原因を説明してきました。
- 関係代名詞と関係副詞
:「A=B」の文や「A⇒B」の文がくっついて1つの文になる - 句と節
:「単語のかたまり」が形容詞や副詞になる - 動詞の活用
:動詞は変形して名詞,形容詞,副詞になる - 完了形
:過去の出来事が現在にも影響していることを示す
かなりややこしいことを説明しましたが、基本は動詞,名詞,形容詞,副詞でしたよね。
- 動詞:動作を表す
- 名詞:物の名前を表す
- 形容詞:「名詞」を説明する
- 副詞:「名詞以外」を説明する
英語には色んな「飾り」がついてややこしくなりますが、「骨組み」は次の2パターンだけです。


知らない単語だらけの英語を読むときでも、「骨組み」だけ理解できればなんとなくの内容を理解できます。
知らない単語は一生なくならないので、単語学習をがんばるよりも知らない単語への対処法を鍛えた方が早いです。

この記事で紹介した文法を理解できれば、あとは英語を読みまくるだけです!
