勉強したのにTOEICの点数が下がった・・でも落ち込まなくていい5つの理由

- がんばったのに、TOEICの点数が下がった・・
- 周りのみんなは点数あがってるのに・・
- もう英語やめようかな・・
TOEICで期待してた点数が取れないと凹みますよね。
僕も725点から5ヶ月勉強して、「100点は伸びたはず!」と思ったら10点下がってめちゃくちゃ落ち込んだことがあります。

落ちたのは10点だけですが、5ヶ月ずっと本気で勉強してきたのでショックでした・・
「もう英語やめようかな・・」と真剣に考えたし、実際に3ヶ月サボりました。
それでもなんとか勉強を再開して、目標点をクリア。

僕は『725点』から10点下がってから3ヶ月サボって、1ヶ月TOEICの知識を詰めこんだら160点伸びて『875点』になりました。
負け惜しみかもしれませんが、絶対に725点のときの方が英語力は高かったと本気で思っています。
断言しますが、「点数が下がった=英語力が下がった」ではありません。
TOEICの点数はあくまで目安で、ただの数字です。
せっかく英語力が伸びているのに、「ただの数字」が下がっただけで落ち込むのはもったいない。
これから次の3つを解説していきので、この記事が気持ちを切り替える手助けになれば幸いです。
- TOEICの点数が下がる5つの理由
- ここから逆転するためにやるべきこと5選
- TOEIC当日と前日の過ごし方
TOEICの点数が下がる5つの理由
TOEICは英語力に関係ない要素のせいで点数が下がることがあります。
100点ぐらい上下しても不思議ではありません。
①当日の体調

まず、TOEICは「体力勝負」なテストです。
- 2時間ぶっ続け
- 面白くもない英語をひたすら聞く&読む
- 200問もある

つらすぎ!
もはや「英語のテスト」というより、「体力と集中力の限界に挑戦!」という感じですよね。
ちょっと体調が悪くて集中力が落ちると、それだけでがっつり点数が下がってしまいます・・
体調の他にも、集中力が落ちる原因はたくさんあります。
- 前日よく眠れなかった
- 朝ごはんを食べすぎて眠い
- 会場までの電車が混んでて疲れた
- 隣がすんごい美人だった
②問題との相性

TOEICの採点方法には「標準偏差」という考え方が採用されているそうです。
簡単に説明するとこんな感じ。
- みんなが解けた問題が解けた:普通
- みんなが解けなかった問題が解けた:点数アップ!
- みんなが解けた問題が解けなかった:点数ダウン!
- みんなが解けなかった問題が解けなかった:普通
つまり、他の人が「解けた」か「解けなかった」かによって1問の価値が変わるんです。

実はTOEICは1問5点のテストじゃないんです・・
TOEICには誰でも「得意なパート」と「苦手なパート」がありますよね。
点数が下がるのが次の2つのパターンです。
- 得意なパートが簡単だった
→自分の「得意」が目立たない - 苦手なパートが難しかった
→絶望的に解けない・・
人には得意・不得意があって当たり前です。
今回は誰かに「負けた・・」と思っても、次のテストでは圧勝できるかもしれません。
③リスニングの情報処理

TOEICのリスニングはまったく余裕がありません。もはや「情報処理能力」のテストです。
わからない問題にこだわると、次の問題の音声を聞き逃してしまいます。

一度テンポが崩れると立て直せなくなりますよね・・
一瞬ボーっとするだけでテンポが崩れてボロボロに・・
あんなの日本語で同じことをやっても満点を取れるか怪しいと思います。
④リーディングの時間配分

TOEICのリーディングは絶望的な問題数で、全て解答するには「時間管理」がとても大事になります。
でも時間管理ってそんな上手くいきませんよね・・

難しい問題に時間をかけすぎて、簡単な問題を解く時間がなくなったり・・
時間配分を気にしながら焦って英語を読むなんて、本来の実力が発揮できなくて当然です。
もちろんビジネスで急いで英語を読まないといけない場面はあると思いますが、TOEICのリーディングぐらいの英文を75分で処理する仕事なんてなかなかないと思います。
⑤運

TOEIC、運ゲーでは?
マークシートのテストなんだから、そもそも運の要素もありますよね。
2択まで絞れることってよくあるじゃないですか。
特に単語の問題だと「絶対このどっちかなんだけど・・」ってことは多いです。
僕の体感だと3割は運ゲーなんじゃないかと思ってます。
ここまで紹介してきた↓も運の要素が大きいです。
- 当日の体調
- 問題との相性
- リスニングの情報処理
- リーディングの時間配分
前回TOEICを受けたときから英語をがんばってきたんだったら、今回TOEICの点数が下がったのは「たまたま」です。
僕は点数が下がって3ヶ月サボってしまいましたが、そこまで気にする必要はないです。

ちょっとだけ休憩したら、これから紹介する5つの方法を試してみてください!
ここから逆転するためにやるべきこと5選
ここからは僕が「英語力が伸びた」or「TOEICに効いた」と思っている5つの方法を紹介します。

まだやっていない方法があったらぜひ試してみてください!
僕の勉強法は↓の記事に全部まとめているのでぜひどうぞ。
①発音を勉強しよう
リスニング力を伸ばすなら「発音」の勉強が必須です。
自分で発音できない音は聞き取れないし、発音の知識がないと英単語の正しい読み方もわかりません。
英語の基礎は『単語』でも『文法』でもなく『発音』なので、まだ発音を勉強したことがない場合は次の記事を読んでみてください↓

②英語多読を始めよう
リーディング、特にパート7が苦手な人は『英語多読』を試してみてください。
「英語多読」は海外の小説などで楽しく英語を読みまくる勉強法です。
TOEICは体力勝負です。普段から1日2~3時間は英語を読むぐらいじゃないと戦えません。
でもTOEICの問題集みたいなクソつまらない英語を長時間読むのは苦行すぎるので、海外のおもしろい小説で楽しく英語を読みまくるのがおすすめです↓

③「English Grammar in Use」を読む
「English Grammar in Use」はイギリスの文法書です。
全て英語で書いてありますが、簡単な英語だけだし、イラストと例文がメインなので読みやすいんです。
多読で英語に慣れたあとなら余裕で読めます。なんなら日本のクソややこしい文法書よりよっぽど読みやすいです↓

これ、マジで英語力が伸びます。
「英語を日本語訳せずに英語のまま理解する」ことができるようになるので、読むスピードも格段に上がります。
僕は「English Grammar in Use」のおかげで文法問題を95%正答できました↓

↓重要な単語をまとめておいたので参考にしてみてください。
- 重要単語74
-
1 sentence 文 2 following 次の 3 present 現在の 4 period 期間 5 in general 一般的な 6 repeatedly 繰り返し 7 negative 否定形 8 compare 比較する 9 verb 動詞 10 past 過去 11 certain ある特定の〜、確実な 12 particle 分詞 13 recently 最近に〜、直近に〜 14 tense 時制 15 expression 表現 16 confuse 混乱する 17 structure 構造 18 fixed 固定された 19 intend 〜するつもりだ 20 predict 予測する 21 in a queue 列に並んで 22 allowed 許された 23 ability 能力 24 specific 特定の 25 succeed 成功する 26 suggestion 提案 27 similar 似ている 28 alternative 代替案 29 necessary 必要がある 30 obliged 〜する義務がある 31 instruction 指示 32 fact 事実 33 instead of ~ 〜の代わりに 34 reserve 予約する 35 adjective 形容詞 36 exactly 正確に、厳密に 37 annoyed イライラした 38 refuse 拒否する 39 regularly 定期的に 40 polite 礼儀正しい 41 expect 期待する 42 regret 後悔する 43 subject 主語 44 object 目的語 45 informal 堅苦しくない、日常の 46 belongings 持ち物 47 otherwise そうでなければ 48 depend on 〜頼る、〜によって決まる 49 prefer 〜より〜を好む 50 strange 奇妙な、未知の 51 worth 価値がある 52 waste 浪費する 53 purpose 目的 54 result 結果 55 apologise 謝る 56 noun 名詞 57 singular 単数形 58 plural 複数形 59 giraffe キリン 60 musical instrument 楽器 61 nationality 国家、国籍 62 organisation 組織 63 emphasize 強調する 64 borrow 借りる 65 exist 存在する 66 especially 特に 67 separately 別々に 68 bore 退屈させる 69 adverb 副詞 70 syllable 音節 71 puncture パンク 72 except 〜を除いて 73 something else 他のこと 74 punctual 時間を守る
で開く↑
左のページが解説、右が練習問題になっていますが、練習問題は解かずに解説を読むだけでOKです。

④「金のフレーズ」の正しい使い方
定番のTOEIC単語帳「金のフレーズ」を使っている人は多いですが、金フレをやみくもに読んでも単語は覚えられません。
次の手順で勉強するのがおすすめです。僕はこれで715→875点に伸びました。
いきなり単語の意味を覚えようとせず、まずは単語の「発音」だけを覚えます。
音声を聞くのではなく、発音記号を読むだけでOK。

目の動きはこんな感じで、「発音記号→スペル」です。

発音はスペルを見たらなんとなくはわかるので覚えやすいです。
まずは発音を覚えることで全ての単語と「顔見知り」になれたら、次は単語の意味を覚えていきます。
単語帳には「品詞」を示すマークが付いています。
品詞は単語を使い方ごとにグループ分けするためのもので、同じ品詞だと使い方も同じ。

品詞マークを色分けして、品詞ごとに意味を読むと楽です。
「今日は動詞だけやろう」「明日は名詞だけ」って感じ。
品詞ごとに覚えていくと単語帳をどんどんめくっていけるので達成感もあります。
単語の意味をそこそこ覚えたら、例文をひたすら読んでいきます。
日本語はできるだけ読まないようにしましょう。
目の動きはこんな感じ。

多読で英語を読むことに慣れているので、例文を読むのはそこまで苦になりません。
できれば音読した方が効果的ですが、黙読でもOKです。
⑤リスニングの小技

最後に、「ぶっちゃけこれが一番効いたんじゃないか」という小技を紹介します!
リスニング中はマークシートを丁寧に塗っている時間はありません。
リスニング中は線を引くだけにして、リーディングの時間になったらまとめて一気に塗りつぶすようにしてみてください↓

リスニング中に問題を先読みする時間が増えるので、この方法はかなりおすすめです。
リーディングの時間が少なくなりますが、英語多読を続ければリーディングの時間は余るようになるので問題ありません。
TOEICの前々日から当日までの過ごし方
最後に「TOEIC前々日から当日までの過ごし方」を紹介していきます。

実力を最大限に発揮するためには前々日からしっかり準備するのが大事!
①とにかく試験前に疲れを残さない!
TOEIC試験前に大事なのはとにかく「疲れを残さないこと」です。
「ギリギリまで勉強しないと・・」っていうのが試験のセオリーですが、TOEICは体力勝負なので例外です。

疲れた状態だと普通に100点ぐらい下がってもおかしくないです・・
TOEIC直前は「5点アップのための努力」よりも「50点ダウンを防ぐ努力」の方が大切です。
前々日からしっかり休んで本番に備えてみてください。
②TOEICの勉強はしない!
前々日から、TOEIC本を読んだり新しい単語を覚えようとしたりなどの「TOEICのための勉強」はやめましょう。
好きな海外ドラマの音声で耳を英語に慣らしたり、お気に入りの海外小説をのんびり読むぐらいがちょうどいいです。

好きな英語作品でリラックスしつつも英語モードはキープ!
③準備は前々日までに済ませよう!
準備でバタバタすると疲れるので、準備は試験の前々日までに済ませましょう。
- 受験票は持った?証明写真は貼った?
- 鉛筆、消しゴムは予備も持った?
- 腕時計の準備はOK?音出ないやつ?
- 着ていくものやカバンは決まってる?

TOEICのときの持ち物は固定するのがおすすめ!
ちなみに筆記用具はシャーペンより鉛筆、時計はデジタルよりアナログの方がいいです。
(鉛筆の方がマークしやすい、アナログ時計の方が経過時間が感覚的にわかりやすい)
④早寝早起き→早めに出発!
前日はスマホやパソコンを出来るだけ控え、早く寝ましょう。
目が疲れると睡眠の質も落ちますし、下手すると頭が痛くなってしまいます。
そして早起きして早めに家を出ましょう。

TOEIC会場にギリギリに向かうと電車やバスがめっちゃ混んでて疲れるので注意!
ギリギリの電車ではみんなTOEIC公式問題集とか単語帳とか開いてて気が滅入るので、
受付時間の1時間ぐらい前に到着してのんびり海外小説を読むのがオススメです。
⑤食べ過ぎない!飲み物は水!
TOEICって試験の説明を含めると2時間半ぐらい拘束されるので、飲食がめちゃくちゃ重要です。
食べないとお腹が空くし、かといって食べすぎると眠くなるし・・
僕は毎回これでした。僕にはこれが「眠くならない&お腹が最後まで持つ」のちょうどいいバランスでした。

TOEICはトイレ対策も重要です。
お茶やコーヒー、エナジードリンクは避け、できれば飲み物は水にしましょう。
⑥終わったら1人反省会!
試験後も大事です。
- 各パートの手応えはどうだった?
- 前に比べてリスニングは出来た?
- リーディングを解くスピードは上がった?
- 時間配分は適切だった?
など、すぐに1人反省会をしましょう。
これを当日にしっかりやっとかないと、結果が返ってくるまでの1ヶ月間ずっとそわそわすることになります。
- あそこはどうだったかな・・とか
- 前より出来なかったかも・・とか

僕も「TOEIC解答速報」みたいなサイトを何度も見るのがクセになってました・・
いくら不安がっても点数は変わらないので、今後に向けて勉強した方が建設的ですよね。
TOEIC直後の「1人反省会」で、1ヶ月分まとめて不安がりましょう!
TOEICでは英語力は測れない
僕は725点で伸び悩みました。
点数が落ちたことがショックで、3ヶ月ほどサボり・・
そこから1ヶ月ぐらいリハビリ&TOEIC対策をして、875点をとりました。
「725点」と「875点」で違ったのは「TOEIC知識の有無」ぐらいで、英語力に大きな差はなかったはずです。
なんなら、「725点」のときの方が英語力は高かったんじゃないかと思います。

TOEICで英語力は測れません・・
TOEICの点数には「英語力」以外にもいろんな要素が関わってきます。
- 体調
- 問題との相性
- テンポ
- 時間管理
- 運
点数が下がったからといって、必ずしも英語力が下がったわけではありません。
TOEICの点数はあくまで目安で、ただの数字です。
せっかく英語力が伸びているのに、「ただの数字」が下がっただけで落ち込むのはもったいないですよね。
大事にするべきなのは「点数」じゃなくて「試験中の手ごたえ」です。
- 前回より聞き取れる!
- 前回よりスラスラ読める!
- 前回より文法がわかる!
- 前回より単語がわかる!
これらの「成長」を感じたなら、点数が下がったって落ち込む必要はありません。
確実に英語力は伸びているので、ここで諦めずに勉強を続ければ点数も絶対についてきます!

点数よりも手応えを大事にして、英語の勉強を続けていきましょう!
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